今日のテーマは、『あなたは、自らのコンフォートゾーン:安定領域を意識しますか??』です。
数年前にも、同様のテーマを扱ったことを記憶しています。
それでも、大切な考え方だと思うので、改めて発信します。
私のクライアントさん達の『財政状態』は、千差万別です。
稀に、
保有している現金額や、資産形成に充当する金額について、
『皆さん、どれくらいですか??』という質問を受けます。
が、
正直、一律の基準値のようなものは、存在していないので、
このような質問程、回答に困ってしまうものはありません。
元々、
手元に『お金』を残すことが習慣化されて、面談受講時点、
既に、資産形成の『潤沢な原資』を持つ方も確実にいます。
反対に、
月々の『収入』を、殆どすべてと表現できるほど使い切り、
『経済的自由』と、来世まで無縁の人生を送る方々もいる。
当然、
前者は、『資産形成』を実行する上で選択肢も多く存在し、
同じ手段を選択した場合も、有利なポジションを取れます。
昨日のブログでは、
『経済的困窮は、国家も人も選択肢を限定する』と題して、
経済状況が、精神状態・行動に影響を及ぼすと述べました。
有名な言葉で『金持ち喧嘩せず』というものがありますが、
これは真理で、選択肢が多い分、精神的余裕もあるのです。
話を戻すと、
クライアントさんと、長期的にお付き合いさせて頂く中で、
最も嬉しいのは、後者から前者への転身報告を受けること。
つまり、
面談受講前は、一般的な経済状態だった人たち(世帯)が、
数年間を経て、高い水準で経済的安定状態を確保すること。
ファイナンシャル・プランナーの、冥利に尽きる瞬間です。
しかし、
残念ながら、中には『財政状況』が大きく改善する事なく、
その後も、厳しい状態を続ける人が少数ながら存在します。
私自身は、『お金』に関する医者のような存在と考えます。
確かに、
現状を見据えて、改善策をアドバイスする事は出来ますが、
最終的に、それを『実行』出来るかどうかは本人次第です。
現実問題として、
私が、24時間・365日付きっきりでいられるはずなく、
本人が『自制心』を持って取り組む姿勢は不可欠なのです。
『禁煙』や『アルコール依存症』の治療と同じことですね。
ただ、
経済状態が千差万別なのは、世の中全体としても共通です。
世間には、
経済的観点で、恵まれている人・そうでない人がいますが、
両方のタイプ共、1つの『共通真理』に支配されています。
すべての人は、
自らが設定した『コンフォート・ゾーン(安定領域)』を、
意識する・しないに関わらず、維持するよう生きています。
最も分かり易いのは、『現在の預貯金額』等がそうですね。
私見では、
保有する現金が『100万円未満』で生活している方々は、
年齢がいくつかに関わらず、『綱渡り人生』と認識します。
実際に、
今、この瞬間、怪我や病気で働くことが出来なくなった時、
その金額(100万円未満)では2、3ヶ月でデフォルト。
にも関わらず、
その状態(100万円未満)を安定領域とする人も存在し、
彼ら・彼女らは、そこから抜け出せず生活しているのです。
人により、
これら『コンフォート・ゾーン』の基準値は異なっており、
『500万円』『1000万円』に設定されている方々も。
その場合、
自らが『安定領域』として定めた基準値を下回ったときは、
浪費を控えて、勤勉に収入を上げる事で取り返そうとする。
反対に、
その基準値を超えて、『お金』が流れ込んでしまった時は、
せっせと浪費して、自ら『安定領域』へと回帰するのです。
そして、
もしも、あなたが経済観点で『恵まれたい!』と思うなら、
必然、前述した『安定領域』の基準値を上げる必要がある。
よく、
『お金の器』なる言葉が使われますが、端的に説明すると、
平生を保って生活が出来る、保有資産の上限値のことです。
一般的に、
保有資産『1億円』を超える方々は、総人口の2%ですが、
この金額を保有し、日常生活を送れる人が2%ということ。
本当の『お金持ち』とは、派手な生活とは無縁の人々です。
果たして、あなたの『安定領域』はいかがでしょうか??
大切な問題なので、時間を取って、振り返ってみて下さい。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太