コロナ禍、水面下で増え続ける『自殺者増加』という不吉なサイン。

今日のテーマは、『コロナ禍、水面下で増え続ける自殺者増加という不吉なサイン』です。

 

 

昨日の公式ブログでは、

 

 

『司法権の最高機関でも認められた、日本型:雇用形態の終焉』と題して、

2020年、新たに起こった1つの『潮流変化』についてご紹介しました。

 

 

これまで、

 

 

海外諸国と比較して、極めて手厚い保障だった『日本型:雇用形態』ですが、

その厚遇も、日本経済の継続的衰退により、維持できなくなりつつあります。

 

 

いや、むしろ、今までの方が『異常』だったのかも知れません。

 

 

私自身、

 

 

社会人スタート時、国内企業1社での『会社員経験』を持ちますが、

とても恵まれ過ぎた就労環境に、逆に『違和感』を感じていました。

 

 

全ての面において、あまりに『過保護』過ぎたんですよね。

 

 

恐らく、

 

 

私と同じような『厚遇』を受けた経験のある方は、

同様の感情を、感じられたことがあると思います。

 

 

当時、

 

 

大量採用の時代、数百人規模で同時入社した同期社員は、

その手厚い待遇に、『最初は』驚きを隠せずにいました。

 

 

しかし、

 

 

人間とは、本当に『愚か』な存在と感じますが、一定期間継続すれば、

最初は『感謝』していたことも、いつしか『当たり前』に変わります。

 

 

実際、

 

 

最初は、会社から提供された『厚遇』を喜んでいた人も、

10年間も勤続すれば、『当然の権利』として受け取るようになる。

 

 

そして、

 

 

その『厚遇』が維持・継続出できず、廃止されるときが訪れると、

『俺たちの権利を奪うな!!』と、最初とは真逆の反応をします。

 

 

『両者(経営者・被雇用者)は、テーブルで掛けているサイドが違う。』

 

 

世界的ベストセラー作家、ロバート・キヨサキ氏が、

著書の中で記した上記フレーズは、事実を端的に表しています。

 

 

両者(経営者・被雇用者)は、相対して、座っているのだと。

 

 

故に、

 

 

『見えている世界』も、両者によってまったく異なり、

それぞれの『常識』をぶつけ合っても仕方がない、と。

 

 

私自身、独立して事業をスタートした経験を持ったことで、

この言葉の意味を、身をもって理解することが出来ました。

 

 

少し振り返ると、

 

 

昨日の報道で、最高裁は『非正規雇用』に分類される方に対して、

『賞与』『退職金』不支給の合理性を認める判決をくだしました。

 

 

これにより、

 

 

1つの『判例』が出来たことにより、今後、同事象については、

この思考基準が『スタンダード』になってくると考えられます。

 

 

メディア等でも、

 

 

大々的に取り上げられましたから、被雇用者サイドとしても、

今回の1件だけで、相当、周知徹底されたことになりますね。

 

 

むしろ、

 

 

海外諸国では、こちらこそが『スタンダード』だった訳ですが、

遅ればせながら、日本にもそれが導入されることになりました。

 

 

『被雇用者』が、『過保護』に守られていた時代は、

これから、段階的に『終焉』していくと予測します。

 

 

そのサインとして、最近、もう1つ、気になる報道が出ています。

 

 

『日本の国内自殺者、3ヶ月連続増加』

 

 

『性差別では、女性の自殺者が前年比4割増加』

 

 

『新型ウイルス』出現以来、

 

 

自粛期間中、前年比で減少し続けていた『国内自殺者』が、

7月以降は、一転、増加傾向にあることが発表されました。

 

 

警視庁によると、

 

 

最新情報、9月度の自殺者は全国1805人で、前年比で『8.6%』の増加。

 

 

特に、

 

 

女性に限定した伸び率は、7月度の『プラス16%』を皮切りとして、

8月度:+40%、9月度:+28%と、確実な増加傾向にあります。

 

 

日本国内では、

 

 

『新型ウイルス』による死亡者数は2000人未満に留まりますが、

『自殺』による死亡者数は、今年も『年間2万人規模』となる皮肉。

 

 

そして、

 

 

いつの世も、その原因の1位は『健康問題』が挙げられますが、

理由第2位は、多くの場合が『経済問題』だと言われています。

 

 

今年に関しても、きっと『例外』は無いですね。

 

 

2020年現在、

 

 

『非正規雇用』の方の男女比は『男:女=3:7』と、

その占有率には、明らかな『性差』が存在しています。

 

 

先日、

 

 

『コロナ関連失業者』が、『全国6万人突破』の報道も出ましたが、

この立場(非正規)の方々が、より弱い立場にあるのは明らかです。

 

 

また、

 

 

総務省公表の労働力調査によれば、今年3月時点と比較した就業者数は、

『男性:▲22万人』に対して『女性:▲51万人』と大幅減少を記録。

 

 

これらを総合して考えると、

 

 

『女性の死亡率が(前年比で)増加している』という現象も、

その『カラクリ』は、朧げながら見えてくると感じています。

 

 

もしかしたら、

 

 

最近は、こちらも『スタンダード』な選択肢になりつつある、

『シングル・マザー』という要因も、関連すると予測します。

 

 

実際、該当者の『貧困問題』は、度々、報道でも取り上げられています。

 

 

奇しくも、

 

 

IMF(*)公表の『世界経済』の見通しに、若干の改善傾向が見られた時期、

現実世界は、未だ、厳しい状況が続くことを裏付けるデータも出て来ました。

(*)国際通貨基金。

 

 

同時期に、

 

 

2021年春闘『ベア2%%要求』という狂った報道も出ていますが、

過度な楽観視をする事なく、冷静に『現実世界』に目を向けましょう。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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