今日のテーマは、『個人向け国債は、本当に安心・安全な投資対象なのか??』です。
元来、
日本人は、極度に『損をすること』を恐れる国民性です。
それは、
資産形成(投資)をする際、対象を選択する第一条件を、
『元本保障』に定めていることでも証明されていますね。
この辺り、
『お金』の本質を理解している方であれば、真の意味で、
元本保障は、地球上に存在しないとお分かりでしょうが。
また、
保有資産総額(2000兆円超)に対する現預金比率が、
過半(1000兆円超)を占めることももう1つの証拠。
この比率は、
海外諸国から見れば、異次元レベルと言える数字であり、
金融インフラが整備されていない、途上国並の水準です。
そうでなければ、現預金50%超えの説明がつきません。
このように、
過敏なまでに『損は絶対したくない』日本国民にとって、
個人向け国債は、麻薬性の『魅力』を放つ投資対象です。
何故なら、
償還金額は国家に保障(元本保障)されて、金利も確定、
臆病者が求める条件は、ひと通り満たされると言えます。
果たして本当に有効な『投資対象』なのでしょうか??
先ずは、
基本情報から整理すると、個人向け国債には3種類あり、
固定金利3年もの、5年もの、変動金利10年ものです。
原則的に、
それぞれ発行後1年が経過すれば『中途解約』も可能で、
資金の流動性も、ある程度は確保されていると言えます。
さらに、
変動型10年ものは、世界的な金利上昇の影響を受けて、
直近、その金利も、じわじわと上昇する傾向にあります。
元々、
最低水準『年率0.05%』が国家保証されていましたが、
2022年1月分から、その金利は『年率0.07%』に。
その後も、
2月募集分『0.11%』、3月分『0.12%』と上昇し、
遂に、5月募集分は『0.17%』の水準にまで達します。
巷では、
普通預金金利が『年率0.001%』で推移する世の中で、
上記の水準は、170倍にも相当する異次元の数字です。
やはり、個人向け国債こそが『最善策』なのでしょうか。
当然ですが、私はその意見に対して『ネガティブ』です。
むしろ、私見では、この金利水準では話にもなりません。
世界経済と切り離されて、
過剰なレベルの『低金利コントロール』を受けた日本で、
一般的な金利水準と比較すること自体がナンセンスです。
外に目を向けると、
日本国債より格付けの高い、米国債10年ものの金利は、
今、この瞬間も『年率3%超』の水準で推移しています。
また、
日本国債と同等まで『信用リスク』を引き受けるならば、
世界基準での債券利回りは『年率4%』が確保出来ます。
そもそも、
凡ゆる『投資の神様』も言及している、投資の最大の敵、
『インフレ』と闘うには、0%台の金利では不可能です。
実際、
この記事は、大阪都心部のカフェで書き進めていますが、
本日から全商品『5%』の値上げが突如起こっています。
『年率0.17%』のクーポンなど、焼け石に水です(笑)
定期預金は言わずもがな『個人向け国債』という対象も、
出資した瞬間、『負けゲーム』が確定しているという事。
それ位を見抜く眼力は、持ち合わせた方が良いでしょう。
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