今日のテーマは、『ガラス張り化される世界において、正しい歩き方とは何か??』です。
『資産形成』に明るい方々は、関心の強いテーマです。
個人・法人とも、資産の『ガラス張り』が加速します。
数年前、
『CRS』に加盟したことを契機として、日本国内でも、
『国外財産調書制度』なるものがスタートしています。
簡単に言うと、
日本国の居住者(納税義務を日本国に有する人物)で、
国外資産『5000万円』以上保有する人物は要申告。
お気付きの通り、
決して『課税義務』が発生していなくとも(含み益)、
基準値以上の資産保有者は、申告義務を有しています。
当局からすれば、
法人であれ、個人であれ、資産の所在地を把握すれば、
しかるべき時が来たとき、適切に対応する事が出来る。
一昔前であれば、
海外(日本国外)特に金融センターと言われる地域は、
保有資産の『秘匿性』が極めて高いエリアでしたよね。
先日亡くなられた、
さいとうたかを先生の代表作『ゴルゴ13』話中でも、
欧州の銀行口座が報酬受け取りに指定されていました。
それこそ、
私が生まれた40年近く前であれば、銀行サイドすら、
個人情報を知られることなく口座開設が出来た時代も。
しかし、
保有資産が『億』を超える富裕層に有利なこの制度も、
諸刃の剣で、利便性から、犯罪の温床と化してしまう。
結果、
マネーロンダリングへの国際社会の視線の強まりから、
『秘匿性』という究極の武器は急速に失われています。
更に、
『富裕層』に対する、社会の敵対的な意識は凄まじく、
犯罪絡みでなくとも『透明性』を求められ始めました。
冒頭お伝えした通り、
国際社会は、非居住者『情報』共有システムを構築し、
2022年現在、それが『本格稼働』を始めています。
かつて、
海外(日本国外)であれば、把握不能だった資産でも、
現在では『捕捉』される可能性の方が高いということ。
唯一の例外、米国(CRS非加盟)を除いての話ですが。
時代の必然、個人レベルで足掻いても何も出来ません。
善・悪は別として、現存する最高権力は『国家』です。
それは、傍若無人な態度を取っている本職の方々すら、
国家権力(警察)を最も恐れていることから自明です。
決して抗うことが出来ない存在こそ『国家』なのです。
もし仮に、
『富裕層』と同じく、金融センターを利用したとして、
該当事象が発生した際は、大人しく申告した方が良い。
それは、
前半で取り上げた『国外財産調書制度』該当の場合や、
『課税義務』が発生するイベント等を意味しています。
国外の『収入』をチョロまかすようなことは論議です。
しかし、
このように『善良な市民』として、義務を遂行しても、
金融センターの魅力が、失われることを意味しません。
何故なら、
納税義務が発生する(利益確定する)タイミングまで、
合法的に『税金繰延べ』する利益を享受するからです。
明るい人は分かりますが、資産形成の『大原則』です。
2022年現在、
20世紀後半から、2000年代に通用した秘匿性は、
殆ど『通用しない手段』へと形骸化してしまいました。
この部分については、潔く諦められたほうが得策です。
だからと言って、すべてが『無用』という訳じゃない。
出来ることを、粛々と、行動する粘り強さが大切です。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太