今日のテーマは、『保険で貯蓄という愚行をやめた時、あなたの資産形成はスタートする』です。
昨日の公式ブログでは、
『ゼロ金利に慣れた日本人が取戻すべき感覚』と題して、
未だ多くの日本人が呪縛に囚われることを紹介しました。
その中で、
大手内資系生命保険が大々的にプロモーションしている、
死亡保障付帯の貯蓄性(運用?)保険を取上げています。
ただし、
昨日の事例に限らず日本人は保険に特別な信仰心を抱き、
その言葉が出た途端、思考停止するケースは散見される。
それは、
リスク(不確定要素)に不安を感じやすい国民性からか、
保険は必要と無条件にインプットされることが原因です。
これは、
高い利益率を追求している、保険会社サイドからすると、
非常に(商売が)やり易い環境にあることを意味します。
何故なら、
海外諸国では見向きをされることすらない『ゴミ証券』、
高い手数料がふんだんに盛付けられた『ドル箱商品』も、
日本人は精査せず、盲目的に加入する可能性があるから。
実際、
某外資系保険会社が主力として展開する『ガン保険』は、
世界展開するにも関わらず、日本の売上は全体の8割超。
有名タレントを起用して、メディアCMを多用することで、
いとも簡単に日本国民の信頼を得る事に成功しています。
この事実こそ、
日本人の『保険』という言葉に対する耐性の弱さを示す、
非常に分かり易い、典型的事例の1つだと感じています。
このように、
『保険』という金融商品について話をしろと言われたら、
業界に蔓延る悪事を暴くべく話題は尽きる事ありません。
ただ、
私自身も、読者の皆さんも時間的制約があると思うので、
一般的に保険加入する際のポイントを列挙して終えます。
①一般人が必要な保障は『死亡保障』『医療保障』のみ。
→生起確率の低いリスクを心配しても際限がありません。
②保険契約は『掛け捨て』『最低限の金額』で検討する。
→大前提として『保険で貯蓄する』考え方がナンセンス。
昨日の事例通り雀の涙の利益を得るだけで終わります。
③契約すべきは主契約のみ。特約は可能な限り排除する。
→保険に限らず金融商品はシンプルであるほど優良です。
複雑化する目的は、提供者サイドの利益確保の為です。
明確に断っておくと、
私自身、ファイナンシャル・プランナーという立場から、
『保険』という商品をすべて否定する訳ではありません。
世の中には、
リスク(不確定要素)に備える資産を持たない人も多く、
そのような方々にとっては『保険』が有効に機能します。
しかし、
だからと言って、盲信的に保険加入すれば良い訳でなく、
むしろ、選択を間違うと経済的自由の実現から逆走する。
だからこそ適切なものを選ぶ『目利き力』が必要になる。
読者の方々が、保険の餌食にならない事を切に願います。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太