今日のテーマは、『ポテンシャルを評価しながら、私が暗号資産を保有していない理由』です。
2024年現在、
私自身は、未だ暗号資産(仮想通貨)を保有しておらず、
また、過去にそれらを保有していた経験すらありません。
予め断ると、
この事実は、暗号資産を保有する方々や、その信奉者を、
否定するものでは決してないことをご理解いただきたい。
そして、
現時点(24年12月)で保有していないからと言って、
未来永劫、保有する意思がないという事とも異なります。
むしろ、
トランプ次期大統領が『大国にする』と宣言したとおり、
その将来性はもはや疑う余地すらない時期に来ています。
実際、
ちょうど10年前、約4万円で推移していた取引価格は、
時を経て10万ドルに肉薄する水準まで高騰しています。
(*代表通貨であるビットコインの取引価格の話です。)
単純計算、
10年トータルで『約400倍』に化けたわけですから、
間違いなく、この期間で最も上昇した資産の1つですね。
また、
その恩恵を受けて海外移住した方々は周囲にも複数おり、
彼らのチャレンジ精神は素直に敬意の念を抱いています。
にも関わらず、私自身は未だにそれを保有していません。
その理由としては大きく『2つ』のことが挙げられます。
まず1つは、
それらが、本来の『通貨』として日常的に機能するには、
決済インフラ・法整備が未だ途上段階にあるということ。
恐らく、
これは皆さん同様と想像しますが、現時点で生活決済を、
暗号資産で受け入れてくれる場面が殆ど思い当たらない。
先ほど触れた、
代表通貨・ビットコインですら、実社会で決済するには、
一旦売却して、法定通貨へと転換する必要性が生じます。
もちろん、
この性質は他の資産(金、不動産etc.)も共通しますが、
社会全体の信用の観点ではどうしても脆弱性を感じます。
ボラティリティ(変動率)の大きさにも表れていますね。
そして2つ目は、
保有資産を保全するという観点では、管理体制に対して、
どうしてもナーバスにならないといけないという点です。
6年ほど前、
コインチェックから暗号資産の不正流出が起こった際は、
某・人気芸人等が破産宣言をして話題になりましたよね。
先日も、
交換業で国内大手のDMMビットコインが廃業を発表し、
5月に起きた不正流出事件が直接の原因と認めています。
今年3月末時点、
同社は時価で約962億円の資産を保有していましたが、
5月のそれでは丁度半分の482億円が流出しています。
幸いにも(?)、
自社内で補填資金を捻出することで事なきを得ましたが、
一歩間違えばコインチェックの二の舞になっていました。
現代において、
これと同じ規模(約500億円)の銀行強盗事件などは、
起こり得ないため、私たちが耳にすることもありません。
しかし、
決して高くない確率と言えど暗号資産(仮想通貨)では、
未だそれが起こり得る途上のプロセスにあるということ。
繰り返しますが、そのポテンシャルは絶対的に認めます。
ただ、
『利点』だけにフォーカスして『リスク』を黙認すると、
大どんでん返しの可能性を払拭出来ないことも事実です。
少なくとも私自身はリスクを負う立場にありませんから。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太