今日のテーマは、『小事に囚われ過ぎて、大事を見落とすことなかれ』です。
投資(資産形成)に限らず、人生全体に通じる真理です。
直近、我らが『日本円』の価値下落が続いていますよね。
以前の公式ブログでは、
2022年初から現時点、世界主要30ヵ国中の比較で、
『日本円』の下落率は、ワースト2位とお伝えしました。
この時、
『日本円』を抑えて、堂々の(?)最下位を飾ったのは、
隣国との紛争で世界的な批判を受けている『ルーブル』。
直近に限れば、
『対ルーブル』としても負け込んでいるとの報告もあり、
4月時点で、日本円は『世界最弱通貨』かも知れません。
プロ野球・阪神タイガースにも匹敵する弱さを誇ります。
ただ、
これ(現時点の為替)が『底』を打っているかと言えば、
それは、世界中の誰も(トレーダーすら)知り得ません。
むしろ、
日米間の金利差拡大に伴い、基軸通貨・米ドルに対して、
今夏1ドル=130円突破にチャレンジするとの見方も。
原則、
『通貨』は当事国の『国力』を表すと言われていますが、
将来を見据えても『日本円』にプラス要因はありません。
なまじ、
『対外純資産』を世界一保有しての、この(低)評価は、
潜在的なものも含めて、抱える問題の根深さを実感する。
何も考えず過ごしていれば、サインは受け取れませんが、
自分自身がすべき『準備』は何か、考える事が重要です。
話を戻すと、
仮に、
このタイミングで、外貨取引を考えている人がいたとき、
急激な円安進行により、怯まれてしまうかも知れません。
もちろん、その気持ち(感情)は分からなくも無いです。
誰しも、少しであっても『損』はしたくないのが自然で、
行動経済学的観点からも、行動の障壁としては十分です。
しかし、
あまりに『小事』に囚われ過ぎて、身動き取れなくなり、
『大事』を見落としてしまうようになるのは、考えもの。
前述の通り、
短期的な『為替動向』は、誰にも予測ができないもので、
どれだけ思考回路を働かせても、『正解』は導けません。
何も、
『投資:資産形成』に限らず、人生での万事に共通して、
『制御不能』なものは、ある程度の割り切りが必要です。
そして、
自らが『制御可能』な物事を見出し、集中することで、
物事を、建設的な『解決策』へと導けると思うのです。
また、
『小事』を過大に評価する余り、新たに発生して来る、
『リスク』が存在していることも理解する必要がある。
例えば、
『1万米ドル』の出資を検討するとき、直近の円安で、
日本円での換算金額が10万円プラスされたとします。
確かに、
1ヶ月程前であれば、1ドル=115円前後の推移で、
余剰にかかる『10万円』が引っ掛かってしまいます。
しかし、
それに対して過剰反応し、行動を止めてしまうことで、
将来的な利益『1万ドル』を失ってしまったらどうか。
一般的に、
『機会損失』を適正評価できる人は少数派なのですが、
それ故、それが出来る人間が、経済的にも成功します。
上記事例の場合、
『行動しないこと』で被る損失は、100万円超です。
有名な諺に『木を見て、森を見ず』という言葉がある。
現実には、木(細部)に注意を払うことも大切ですが、
並行して、森全体を俯瞰して見る能力も求められます。
何か1つでも参考にして、役立てて頂けたら幸いです。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
——————————————————————–
*個人面談ご希望の方は、直接お問合せ頂けたら幸いです。
*井上耕太事務所:michiamokota0421@gmail.com
——————————————————————–
井上耕太事務所
代表 井上耕太