今日のテーマは、『新たな金融危機が囁かれる中、私たちは投資を避けるべきなのか』です。
大発会、
日経平均は前営業日比で587円マイナスのスタートと、
2025年、幸先の良い滑り出しとは行きませんでした。
日本時間今夜、
週明けとなる米国マーケットの動向如何では、明日以降、
更なる『劣勢』を強いられることになるかも知れません。
依然として、
世界の株式市場が歴史的高値圏にあることは事実ですが、
世の中には早々に宴の終焉を占う見方も確実にあります。
昨年末、
テーマとして取り上げた神様・バフェットの債券傾倒も、
それ(宴の終焉)に説得力を持たせるひとつの根拠です。
FRBは、
今年も社会全体の『金利』を維持する姿勢を示しており、
それは、そのまま『債券』に分があることを意味します。
皮肉にも、
『株式』の運用で投資の神様と崇められたバフェットが、
直近は債券・キャッシュ比率を大幅に高めるという状況。
しかし、
それは相対的な評価での有利・不利ではなく、そもそも、
株式自体の下落リスクが高まっているという見方もある。
そして、
最も悲観的な方々の中には、一旦手元資金を積み上げて、
今年は投資を控えるべきという意見すら存在するのです。
果たして、
年が明けて一週間経たない中、その意見を鵜呑みにして、
今年は『投資』という行動を諦めるべきなのでしょうか。
恐らく、
コア読者さんは理解さる通り、私はそれを支持しないし、
私自身、昨年と不変のスタンスで今年も投資に臨みます。
何故、
私が(自信を持って)そのように判断できるかと言えば、
少なくとも10年以上の先を見据えて、臨んでいるから。
確かに、
今年を含めて10年後、2035年に至るプロセスでは、
少なく見積もっても一度は『暴落』を経験するでしょう。
しかし、
それを恐れて、自ら歩を進めることを止めてしまっては、
何かを得られるチャンスを手放してしまうのも事実です。
私自身、
2020年代後半の株式市場は『続伸』と予想しますが、
天井を打っているとの意見も完全には否定が出来ません。
また、
資本主義システム自体の限界を指摘する声もありますが、
こちらも理屈・可能性の両面から一理あると見ています。
ただし、
もしも、それ(資本主義)自体が破綻することになれば、
何をしていても・していなくても対応することは不可能。
その時は、全力で自給自足できる方法を模索しましょう。
もちろん、
適度な悲観により将来に備えることは大切と考えますが、
凡ゆる物事に共通して過度に傾いてしまうのは考えもの。
基本的には、
経済の前提(資本主義)は維持されるものとの見方から、
2025年も建設的行動を積み上げたいと考えています。
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太