今日のテーマは、『視覚的にリッチに見える人たちは、果たして本当にお金持ちなのか』です。
古今東西、
一般的に『お金持ち』と言われる人達のイメージとして、
日頃から派手な生活を送っているというものがあります。
実際、
マスメディアでも、手を替え品を替え、様々な切り口で、
彼ら・彼女らの派手な部分のみを切り取り報道している。
そのような印象が定着するのも仕方ないかも知れません。
かくいう私も、
20代の半ばで資産形成(投資)をスタートした当初は、
そういった部分に惹かれて経済的成功を追い求めました。
しかし、
目標を実現すべく、お金に対する理解を深めるにつれて、
そこに本質はないことを直ぐ知り得ることになりました。
例えば、
MR(医薬情報担当者)として働いていた頃の経験として、
医師の方々とは、公私とも深い関係を築く機会を得ます。
その中で、
彼ら・彼女らが若くして(40歳未満)経済的に成功し、
『派手な生活』を送っていることを目の当たりにします。
もちろん、
そこ(医師)に至るプロセスで人並み以上の努力があり、
一般水準より高収入を得ていることに異論はありません。
かと言って、
彼ら・彼女らの収入が青天井かと言えばそうではなくて、
勤務医として年収が『億』を超えることは有り得ません。
そうなると、
暗算で算盤を弾くことで保有財産は窺い知ることが出来、
その結果、世間の想像と大きく乖離することを知ります。
これは、
医師という特定業種に限った話ではなく、ほぼ例外なく、
一般水準より『高収入』を得ている人たちの共通点です。
それでは、
世の中で確実に存在する経済的成功を収めた人たちには、
先ほどとは反対にどのような共通点があるのでしょうか。
先日、それを探るのに打ってつけの教材を発見しました。
内輪の話になりますが、
所属する日本ファイナンシャル・プランナー協会発行の、
会報誌(FPジャーナル)に掲載された記事がネタ元です。
基本的に、
取り上げられる事例が創作ではなく実態に即している為、
私自身、常日頃から参考にさせてもらっている資料です。
その中で、
着実に資産形成を進める家庭・4例が示されたのですが、
私なりに見抜いた4つの共通点を列挙したいと思います。
①世帯収入が増加しても、生活コストは安易に上げない。
冒頭、
一般的に抱かれる『お金持ち』のイメージとは正反対で、
真にお金を持つ人たちほど地に足付いた生活を好みます。
一時的に、
『派手な生活』をしていた時期もあるかも知れませんが、
心から感じる幸福がそこにはないことを理解しています。
逆説的ですが、
彼ら・彼女らは、十分すぎる経済的基盤を築きながらも、
多くの『お金』を必要としない生活を送っているのです。
②世帯収入全体の約4割は『貯蓄・投資』に回している。
これは、『卵が先か、鶏が先か』のようなとんち話です。
そもそも、その習慣があったからお金持ちになったのか、
お金持ちだからこそ、その習慣を持ち合わせているのか。
何れにせよ、実際にリッチな方々が共通に持つ習慣です。
③消耗品・贅沢品の購入には慎重か、ほとんど買わない。
典型例としては、
彼ら・彼女らが、十分すぎる『お金』を持っていながら、
自動車を保有しないか、購入しても中古車だということ。
あらゆる物に共通して、
新品の商品には『プレミアム』が上乗せされているため、
手数料のような無駄なコストを払わないのも共通点です。
④旅行や体験、子どもの教育関連費には惜しみなく使う。
世の中で、最も価値あるものは『教育』と『経験』です。
先天的か後天的か別として、経済的に裕福になる過程で、
体得するこの価値基準も一貫しているものだと言えます。
当然ながら、
経済的分野だけに限らず、物事が上手くいく人たちには、
必ず、成功するだけの『理由』が明確に存在しています。
有名な格言、
『隣の億万長者』の言葉は真実で、本当のお金持ちほど、
目立つことなく、静かで地道な人生を送っているのです。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太