今日のテーマは、『直近1年間の中古車市場の変動から、私たちが学ぶべきこと』です。
恐らく、
読者の方々の中には、直近1年間における中古車市場が、
空前の『活況』だったことをご存知の方もいるでしょう。
そのレベルは、
『中古車』の販売価格が『新車』の価格より高いという、
摩訶不思議な逆転現象が起こってしまっていたほどです。
自動車に限らず、
『中古』の販売価格が上がるのは、20世紀の不動産か、
某・世界的ブランドのバッグしか起こり得ない現象です。
モノは違えど、
その現象が起こる『ロジック』としては同じことですが、
いよいよ、業界内でもバブル崩壊が叫ばれ始めています。
元を辿れば、
コロナ禍、世界的なサプライチェーンの混乱に起因して、
半導体製品の生産・供給が、大きく低下してしまいます。
必然、
『自動車』の業界も生産速度が急減速し、『供給量』が、
市場ニーズ(需要)を大きく下回る状態が継続しました。
この時期、車の購入を検討した方であれば分かりますね。
『新車』を購入したいと思い立ち、契約締結したものの、
前述の通り生産速度の低下から、納車は1年程先になる。
それでも、
車検等の兼ね合いから、どうしても買い替えしたい場合、
直ぐ手に入る『中古車』には、プレミアムが乗せられる。
そして、
プレミアム(金融用語のオプション料金)が高騰すると、
『新車価格』をも凌駕する逆転現象が起きてしまいます。
しかし、
サプライ・チェーンもコロナ禍前の水準に戻りつつあり、
自動車市場の『需給ギャップ』も急速に解消されている。
今、
中古車販売店は、バブルの継続を見込んで仕入れた車を、
損切り覚悟で、原価以下で売り捌いている真っ最中です。
冷静に考えれば、
『資産形成』を進める際にも、前述した中古車市場同様、
『需給ギャップ』の価格差を利用する考え方はあります。
例えば、
株式市場でデイ・トレーディングしている方々の多くや、
暗号資産(仮想通貨)に手を出す方々も、そうですよね。
これらの手法は、
短期的に『大きなリターン』を得るチャンスがある一方、
それに呼応する形で幾つかの『弊害』も存在しています。
1つは、
上昇気流(バブル)に乗ったら、中々降りられないこと。
そして、
もう1つは、その上昇気流(バブル)に乗り続けてれば、
必ず『暴落』も経験しなければいけないということです。
残念ながら、その道の先に、真の資産形成はありません。
再現性ある、確実な方法で資産形成に取り組みましょう。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太