今日のテーマは、『凡ゆる物事でリスクが顕在化した時、すでに終焉している』です。
昨夜は、【資産形成セミナー】を主催していました。
当初は、
大阪・梅田の会場において、リアル開催を予定しましたが、
緊急事態宣言の延長を受けて、セミナールームもクローズ。
ご参加登録いただいた方々に、それぞれ希望を伺う形で、
最終的に【オンライン開催】することに落ち着きました。
それでも、お互いにとって【リアル:対面】の方が良いですね。
インターネットが発達した時代では、確かに便利さはあります。
しかし、
単純に『情報』を伝えるだけではなく、人間同士が相対した時、
その人が纏う雰囲気等、目に見えないものも伝わると考えます。
私自身、
自らが資金拠出して、新たに資産形成(投資)に臨む際は、
必ず、責任者(それに準ずる人)にお会いして決定します。
勿論、
そのスキームが『理屈』として成立するかどうかは見ますが、
判断する際、最終的な最重要ポイントになるのは『人』です。
この野性的感覚は、今後も、決して鈍らせたくはないですね。
話を戻すと、
昨日開催の資産形成セミナーにご参加いただいた皆さんは、
普段のクライアントさんより『若い世代』が多くいました。
2021年現在、
個人事務所として、約400組のクライアントを抱えますが、
基本的に、ほとんどの方々が、私(37歳)よりも歳上です。
少し考えてみれば、自然は、自然ですよね。
仮に、あなたが『20代』だたっとして考えてみて下さい。
『時間』や『エネルギー』は、無限のような錯覚に陥ります。
更に、
『お金』は、決して無限のようには感じませんが、上記2項目、
『時間』『エネルギー』があれば、無尽蔵に稼げそうに感じる。
恐らく、
相当な下手を打たなければ、人生の早い段階において、
経済的観点で困窮することは、ほとんど無いでしょう。
しかし、
年齢を重ねて、体力が衰え、時間の有限さを意識する頃、
『終わり』が現実味を帯びて、初めて『お金』を考える。
多くの方々は、
そこで、ようやく『現実』と向き合う覚悟ができるのです。
この辺り、いつも『健康分野』と似ていると感じますね。
例えば、喫煙歴40年間の愛煙家が、肺癌と告知されて、
初めて『禁煙』の重要性を感じることができるみたいな。
ただし、その状況で、強く『重要性』を痛感しても、
時すでに遅しで、完全なる『終焉』を迎えています。
『お金』の分野についても、全く同じことが言えますね。
資産形成(投資)における『最重要資産』について、
昨日セミナーの中では、言及する場面がありました。
これ、読者の皆さんは、何だか分かりますか??
確かに、資産形成(投資)する為の『原資』は必要ですね。
どこの世界にも、資産形成(投資)を実行に移す際、
都合よくお金を貸してくれる人間は、存在しません。
その部分については、自助努力で準備する必要がある。
しかし、個人的には、それよりも重要資産が存在します。
それは、人類70億人、誰しも平等に与えられているもの。
そうです、『時間』という最重要資産です。
こちらも、少し冷静に考えてみれば、分かります。
常日頃、資産形成(投資)に臨むスタンスとして、
『ギャンブル』しないことは、お伝えしています。
短期的に存在する(と言われる)歪を出し抜くのではなく、
広いマーケットに分散投資する事で、経済成長を享受する。
個人的には、安全・確実なスタイルだと考えています。
しかし、
巷に存在するギャンブラー投資家(?)にウケが悪いのは、
このスタンスが、目標実現までに『時間』を要する事です。
最低でも『10年間』、順当には『20年間』見て欲しい。
そうなった時、
『20年間』という時間を、自らの有限な人生において、
確保できるかどうかは非常に重要なポイントになります。
仮に、
20代半ばで、資産形成(投資)をスタート出来たなら、
『20年間』確保した後、40代中盤でゴールを迎える。
この年代で『セミリタイア』が実現できたら、十分ですね。
しかし、
資産形成(投資)の重要性に気付くのが遅れてしまった場合、
50歳スタートならば、ゴールを迎えるのは70歳前後です。
少し『リスク』が伴いますね。
実際、この年代(50代)の方々から面談依頼を受ける場合、
事前に『保有資産』を確認させて頂き、お断りするケースも。
何故なら、
『時間の遅れ』を挽回できるのは『原資の大きさ』ですが、
ある程度の保有資産がなければ、解決手段も無いからです。
そして、
残念ながら、日本人の大部分の方々(8〜9割)の方々が、
『解決手段無し』に分類されるステージに位置しています。
本日のタイトル、
凡ゆる物事で【リスク】が顕在化した時、すでに【終焉】している。
この言葉は、紛れもない『真理』です。
読者の皆さんにおかれましては、『リスク』が顕在化する前、
まだ挽回可能な時に、スタート切られることをお勧めします。
井上耕太事務所
代表 井上耕太