今日のテーマは、『YouTubeのオワコン化に見る、市場による調整機能の妥当性』です。
一世風靡した『YouTube』の時代が終わろうとしている。
と言っても、
動画を配信する『プラット・フォーム』の本体としては、
2023年以降も変わらず発展(拡散)し続けますよね。
ここで、
私が『終わろうとしている』との表現で示しているのは、
配信するサイド、職業としての『YouTuber』のことだ。
断りを入れると、
既に、本来のメディアを通じて知名度・名声を得た人が、
制約(スポンサー意向等)なく発信するものは含まない。
動画を配信することを『お金を稼ぐ手段』として選択し、
文字通り、『本業』として取り組む方々が該当している。
世間的にも、
注目が集中した第一次ブーム、20代そこそこの若者で、
『月収100万円』を超えるプレーヤーが複数台頭した。
中には、
一月の収入が、会社員の平均年収を凌ぐ強者も現れた為、
憧れと妬み、相対する2つの感情が世間全体を渦巻いた。
しかし、
最近では、その対象となった有名・著名プレーヤー達も、
収入が『急降下』しているという話が、巷でも溢れ返る。
その現状を、
ネタとして自虐的に配信している人もいる(らしい)が、
現実問題として、収入が減少傾向にあるのは事実だろう。
この流れは、実に自然の摂理に適ったものになっている。
何故か??
彼ら・彼女らが台頭した時、世間が違和感を抱いたのは、
提供する『価値』に対して『対価』が莫大過ぎることだ。
もちろん、
あらゆる業界で、トップに君臨する人間は、戦略を練り、
相応の『努力』や『節制』も強いられていると想像する。
しかし、
それらを差し引いても提供する価値の『チープさ』から、
得られる報酬が『法外』と認識するのが正常ではないか。
事実、
多くの人間もそう感じたからこそ、新規参入者が急増し、
子供のなりたい職業No.1も、3年連続首位を獲得した。
しかし、
スポンサーが急増したことによる『分散効果』に加えて、
2つの意味で、パイも縮小傾向にあると容易に想像つく。
1つは、
プレーヤーの収入の源泉となる『スポンサー広告料』で、
配信プラットフォームの多様化から一極集中が起きない。
また、
上記の理由(配信プラットフォーム多様化)に由来して、
視聴者数自体も、各媒体に分散が起こっているのだろう。
世の常で、
参入障壁の低いブルーオーシャンが放置される訳もなく、
ゴールドラッシュが如く、夢見る挑戦者が多く流れ込む。
いつの時代も『歪』は市場の調整機能により是正される。
『一人勝ち』が、益々厳しい時代になることを心得よう。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太