今日のテーマは、『世界的投資家たちは、虎視淡々と二番底を狙う』です。
ここ数日、淡々と、日々過ぎている印象を受けます。
大都市圏を除いて、『緊急事態宣言』が解除されて2週目。
未だ、
宣言解除されていない東京、大阪においても、
明らかに『人』が流れ始め、『経済』も動き出しました。
当初、
それに伴い、『感染拡大』が再開するとされた見方も、
大方の予想に反して『新規感染患者』は低水準を推移。
しかし、
このような状況においても、感染拡大『第二波』は避けられない模様で、
国家・行政の『長』を務める方々も、その事は明確に述べられています。
引き続き、
『不要不急の外出』を控える生活は実行していますが、
必要最低限の外出をする際、街中を行き交う『人』は、確実に増えましたね。
現時点、
『大型商業施設』等は、臨時休業を継続しているようですが、
街全体を漂うムードも、明らかに『変化』していると感じます。
古今東西、
こういう時こそ、『災難』が訪れるのは常ですので、
十分に気を付けながら、自粛生活を継続していきましょう。
昨日の公式ブログでは、
『世界ナンバーワン投資家も認める、世界市場の潮流変化』と題して、
ウォーレン・バフェット氏も直面する『潮流変化』についてご紹介しました。
元来、
『(超)長期投資家』として知られるウォーレン氏ですが、
直近数ヶ月における『保有銘柄』の整理については、慌ただしくなっています。
現在、
『世界第3位』の資産家として知られている同氏ですが、
その資産の殆どを、バークシャー株として保有しており、
金額の莫大さを考慮した時、驚くほど『銘柄分散』は多くありません。
つまり、
『一度保有したら、原則、一生手放さない』の信念を貫くべく、
少数精鋭の『お気に入り銘柄』で構成されているという事です。
しかし、
そのような『狭き門』を潜って、『保有』されるに至った企業においても、
『世界が変わった』と表現される今回の危機で、順次、手放されています。
最も印象的だったのが、
これまで、典型的な『バフェット銘柄』だと考えられてきた、
『米国・金融株』『航空業界株』が、軒並み処分されてしまったこと。
これまで、
およそ『1世紀』に迫る長期に市場を観てきた、同氏ほどの人物でも、
根底の『思考回路』の変革が、求められるタイミングが訪れています。
90歳を目前にして、未だ第一線で活躍し、『変化』できることも凄いことですが。
冒頭ご紹介した、
街中の『楽観ムード』と呼応する形で、
世界の『株式市場』も、直近では、『凪』という状況が続いています。
少し前の公式ブログでもご紹介しましたが、
日本同様、世界全体の『経済活動』は復活してないにも関わらず、
『株式市場』は、その実体と乖離して、回復を見せつつあります。
5月18日付、
『日経平均株価』も、基準値となる『2万円台』をキープしますし、
『NYダウ平均株価』についても、『2万3000ドル台後半』で推移します。
一時期、
1営業日ごとに、『乱高下』を繰り返した時期がありますが、
先々月の事にも関わらず、『遠い記憶』のように感じますね。
前述の通り、
『感染拡大』を折込みながらも、『経済活動』が復活することを考えれば、
ここから更に、市場は一気に『回復傾向』へと進むことも、予想できます。
しかし、
実際、『世界的投資家』の中では、そのような予測は悲観的で、
『第二波』到来と共に、株式市場にも『二番底』の訪れが予想されています。
マイケル・バーリ氏、
2008年の『金融危機』発生を、2003年頃から予見した天才ですが、
彼は今、自身が運営するヘッジファンドのポジションを『ビッグ・ロング』としています。
つまり、
市場の低迷に合わせて、『ロング(買い)』を拡充するという事ですが、
この傾向(一時的下落も含めて)は、しばらく継続する、と見ています。
また、
バフェット氏同様、『世界最高峰の投資家』に挙げられるジム・ロジャース氏は、
今後数年間を『人生で最悪の弱気相場』と表現し、悲観的な見方を強めています。
因みに、ロジャース氏は、今年で『78歳』を迎えます。
同氏は、
これから、世界的に迎えることが予想される、『大倒産時代』と共に、
株式市場の、更なる『総崩れ』が迫っているとの見方を強めています。
ただし、
投資家にとっての『下落市場』は、『悲観的解釈』にならない場合も多く、
実際、バーリ氏と同様に、ロジャース氏の姿勢も『ロング(買い)』です。
この辺り、
バフェット氏とは、少し考え方が異なっているのか、
『運輸・航空関連株』を筆頭に、影響が直撃した企業を狙っているようですね。
『80歳』を目前に控え、挑戦し続ける姿勢は、本当に凄いです。
ここまでお伝えしきた通り、
直近、株式市場には『凪』の気配が漂っていますが、
一時的に『下落傾向』へと針が振れ、『二番底』を打つ局面を迎えそうです。
ただし、
こういう時こそ、投資家にとっては、更なる『仕込み時機』ですよね。
今後、
『下振れ』することも『想定内』として、
『世界的投資家』たちの動向に倣い、しっかり『ロング』していきましょう。
ここで市場投入した資金は、将来的に『大きなリターン』をもたらします。
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最後になりますが、
新型コロナ・ウイルス感染拡大に伴う、事態の早期収束・終息と、
ご覧頂いている皆様のご健康を、心より、お祈り申し上げます。
井上耕太事務所
代表 井上耕太