今日のテーマは、『2020年、投資における神学論争は結末を迎えるか??』です。
昨日の公式ブログでは、
『投資の神様も、市場に飲み込まれてしまうのか??』と題して、
ウォーレン・バフェット氏が直面する『苦悩』についてご紹介しました。
前週から引き続き、
日本・米国をはじめとして、世界の株式マーケットは『堅調』です。
依然、
『新型コロナ・ウイルス』の感染拡大は継続していますが、
ここに来て、死亡者数の増加ペースは、鈍化してきたとの報道もあります。
また、
治療薬・ワクチン開発に関する新たなニュースについても、
連日、報道メディア・紙面を賑わすようになって来ました。
それに伴い、
実体経済に漂っていた『閉塞感』も日に日に薄れており、
経済活動復活に向けた『期待感』も高まって来ています。
そもそも、
2月から始まった今回の『株式下落』は、新型ウイルス拡大により、
『経済活動』が、世界的にストップしたことが最大の原因でした。
私自身、
若干『36年間』しか生きていないので、真実は分かりませんが、
ここまで『世界』が止まったのは、人類史上初の出来事では無いでしょうか??
勿論、
発展し切っていない過去においては、
人・モノの世界的な流通量が、現代ほど多くなかった時代も有ります。
しかし、
『危機』が発生する直前を『基準点』とした際の下落率は、
業界・エリアによっては、『90%』を超えることもあり、
瞬間最大風速として、『人類史上最大』のショックだったと考えます。
ただ、
主因となる『新型ウイルス』の問題が解決に向かうならば、
物理的被害を受けている訳では無いので、『回復』は早い。
それを表すかのように、
冒頭ご紹介させて頂いた通り、株式市場は堅調に推移しており、
つい3ヶ月前に受けた『傷』も、早々に、癒えつつあります。
私を含めて、
多くの市場参加者(投資家)も、早々に『含み損』を解消して、
短かった『春』に仕込んだ種に、『期待』を抱いて見守っています。
しかし、
そのような状況にも関わらず、現代を代表する『投資の神様』は、
90歳を目前に、人生最大の『ピンチ』に直面している状況です。
第一四半期、
『保有銘柄』の大幅な入れ替えを強いられたバークシャー社は、
僅か3ヶ月間で、『約640億ドル(約7兆円)』もの資産を失いました。
常人であれば、天文学的規模に、気を失います。
如何に『投資の神様』と言えど、
この超巨大金額(約7兆円)は『無視』できる数字ではなく、
事実、これまでの生涯累計収益の『50%』近くを失っています。
確かに、
『国家予算』にも匹敵する規模のお金を失ったとしても、
バフェット氏が、『超富裕層』であることは、全く変わりません。
しかし、
流石に、この金額を失って『平気』なはずは無いですから、
前述通り、『苦悩』する日々を過ごしていると想像します。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
ウォーレン・バフェット氏の投資哲学は、対象企業を徹底研究し、
『割安』と判断したターゲットを大量買付する『バリュー投資』です。
有名な師は、
元・コロンビア大学の経済学者、ベンジャミン・グレアム氏ですが、
バフェット氏の『投資哲学』にも、大きな影響を与えたと言われます。
最も、
『投資の神様』の称号を手にした1990年代半ば以降は、
企業サイドがバフェット氏にオファーを出す形だったので、
純粋な『バリュー投資』とは乖離していたかも知れません。
実際、
数少ない(*)『バフェット銘柄』のリストに入ることで、
株式市場においては、絶大なクレジット(信用)が貯まり、
情報が公開された瞬間、その銘柄の株価は『急騰』します。
*『少ない』と言っても、現時点のバークシャー社の保有銘柄は約50社、
これまでの『累計』でカウントするならば、『150社』に上りますが。
当然、
絶大なる『恩恵』を与かることが出来る企業サイドとしては、
一般投資家と乖離した『有利なオファー』を出すことになる。
投資の世界では、
同氏ほどの『巨大帝国』を築かなくとも、
『アマウント』が大きくなれば、なるほど、
有利な条件で投資できるのが『常識』です。
無論、
バフェット氏の元には、数え切れないほど『最高級オファー』が舞込んでおり、
一時期に限定すれば、その『環境』こそが、資産増殖ペースを加速させました。
それが、一転、覆されそうとしています。
元々、
投資の世界には、『進学論争』的な争いとして、
『アクティブ運用』VS『パッシブ運用』を巡る攻防が、長期に渡ってあります。
個人的見解では、
『前者(アクティブ運用)』をする投資家の存在を前提とした世界で、
『後者(パッシブ運用)』を選択する者が『勝者』と考えていました。
ただ、
現実問題として、『コイン投げゲーム』に勝つ人間は一定数存在し、
彼ら・彼女らの存在が、未だ『結論』を出し切れずにいる理由です。
事実、
『後者(パッシブ運用)』を選択した瞬間に、長期的利益を得る変わり、
『天文学的なリターン』に挑戦するチャンスは、手放すことになります。
反対に、
『前者(アクティブ運用)』を選択し、博打の世界に足を踏み入れることで、
21世紀における『投資の神様』になる『挑戦権』を得られるのも事実です。
しかし、
20世紀の『投資の神様』の運用成績にも陰りが見えはじめ、
これまで崇められていた『神器』は輝きを失いつつあります。
直近35年間、
米国市場『NYダウ平均株価』は、数々のショックを乗り越えながら、
1985年比較『約20倍』となる巨大リターンをもたらしました。
『進学論争』は、遂に終結を迎えるのか??
少し『寂しい』気持ちを抱えながら、動向に注目しています。
定期開催する『資産形成セミナー』は、今月(5月)以降も暫くの期間、
大阪・神戸ともに、『完全個別:Zoom受講』へと切り替えて行います。
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最後になりますが、
新型コロナ・ウイルス感染拡大に伴う、事態の早期収束・終息と、
ご覧頂いている皆様のご健康を、心より、お祈り申し上げます。
井上耕太事務所
代表 井上耕太