今日のテーマは、『個が強くなることで、組織も強くなる』です。
昨日の公式サイトブログでも少し触れたことですが、
私は、これから暫くの間の日本は、『個』の時代だと考えています。
大学まで理系の道で進みましたが、
代表的な物理法則の1つに、『エントロピー増大の法則』というものがある。
少しだけ、お付き合いください。
大きな話をすれば、『宇宙創生』もその典型例ですよね。
この宇宙が始まったとされる『ビッグバン』以前、
宇宙空間は決して『無』ではなく、『プラスマイナスゼロ』だった、と。
これがあるきっかけで大爆発を起こし、
今、現在でも『宇宙空間』は広がり続けています。
これは、超高性能な大望遠鏡を使うことで観測でき、
恒星同士の距離を測定することで知る事ができます。
勿論、
私たちの肉眼レベルでは見る事が出来ませんが、
遥か彼方にある恒星をこの望遠鏡で観測すると、
地球から遠ざかって行く事が確認できるそうです。
もっと身近な例で言えば、『コップが割れる』なんかもそうですね。
原子レベルで集合体として存在していたものが、
時間の経過と共に、『拡散』する方向へと進んで行く。
あなたの『部屋の綺麗さ』といったものも、当てはまります。
掃除をした瞬間は整理整頓できて、綺麗に保たれていますが、
何故か不思議と、時間の経過とともに物が『拡散』していきます。
これも、立派な『エントロピー増大の法則』の例です(笑)
また、『人間関係』なんかもそうですよね。
子供の頃、あんなに毎日朝から晩まで遊び倒していた友達も、
時間の経過と共に、『拡散』して疎遠になっていきます。
高校や大学生時代など、『ついこの前』のような感覚もしますが、
それでも、現時点で連絡が取れる人は少ないですよね。
この例は、最も皆さんの賛同が得られるかも知れません。
*自分では『ついこの前』と思っていても、大学ですらもう10年以上前。
高校生に至っては、彼らの2倍の年齢になってしまいました(笑)
このように、自然界、人間社会に関わらず、
全宇宙は『エントロピー増大の法則』が成立していると考えます。
でも、
決して『拡散』することは悲観的なことではなくて、
(*理系の方々は知っているでしょうが。)
『拡散』し切ると、その後はやがて『収縮期』がやってきます。
要は、
自然界、人間社会の全ては、
『拡散』と『収縮』を延々と繰り返している過程なのです。
それで、
やっとこさ経済の話になりますが(笑)、
日本は戦中戦後から直近数十年〜100年ほどの間、『収縮期』をずっと過ごしてきました。
もうちょっと長いスパンの歴史を振り返ってみても、
より『エントロピー増大』を意識できるかも知れませんね。
群雄割拠の戦国時代は、誰が見ても明らかに『拡散』の時代です。
そこから、
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった武将が登場してきて、
『日本』という国を1つにまとめ上げる『収縮期』を迎えました。
しかし、
『収縮期』の後は『拡散期』がやってくるのが常ですから、
260年続いた江戸幕府も、その流れに抗うことは出来ずに崩壊してします。
現在、
NHK大河ドラマで放映されている『西郷どん』は、
その後のワチャワチャっとした『拡散期』を体現しているストーリーですよね。
*こんなアバウトな表現をしていたら、歴史学者・ファンの方々に叱られてしまいます(笑)
この時、数十年間続いた『拡散期』も、
やがて欧米列強に追いつけ・追い越せの国富論全盛の時代、すぐに『収縮』を見せます。
日清、日露、日中戦争を経て、第二次大戦に進んでいく訳ですが、
こういった大きなインパクトある出来事がある時は、国は1つになりますよね(^_^)
更に、
第二次大戦に敗れることで、国民の団結意識も高まり、
高度経済成長、バブル期を経て、ここまで『収縮期』が継続しました。
この時代(収縮期)において、
確率が高く『正しい行動』というのは、『長いものに巻かれろ戦法』で、
より大きな組織に所属し、『他人と同じ行動』を取ることで実現されます。
言葉を変えるとしたら、『個性の排除』ですね。
『他人と違う行動』を取る人間は『異端』と見なされ、
『パーソナリティー』よりも、いかに『組織に入り込めるか』が重要視されました。
日本の経済も右肩上がりで回復・発展・上昇し、
各年代の人口構成も、理想的なピラミッドを描いていたこの時代。
確かに、
この戦略を取ることは、『飛び抜けた成功』は得られないにせよ、
『大きな失敗』もせず、それ相応の生活ができる選択でした。
しかし、
皆さんも気付かれている通り、
その神話も、ここ10年ほど前から、すでに崩れ始めています。
『長いものに巻かれろ戦法』は、何とか持ち堪えているものの、
それは、私たちが現役を全うする間維持できる確率はほぼありません。
東証一部に名を連ねるような大企業でさえ、
『企業』という意味ではこれからも存続する可能性もありますが、
『全社員の雇用義務』は、どこにも確保されていないのです。
第一、
最も大きな組織である『日本国』、
その『財政』や『社会保障システム』でさえ、現在では存続の危機に立たされています。
これまでは『他人と同じ行動』を取り続けることで、
『組織』としてもそれ相応の安全性・経済性が確保されていましたが、
『組織』全体が弱くなり始めた昨今、その常識は通用しません。
だからこそ、もう一度『拡散期』を迎え、『個』の時代がやってくるのです。
プロサッカー選手の本田圭佑さんが、
前回W杯を控えた準備の時期に、次のような旨の発言をされたのが心に残っています。
『日本代表は、もっと、個として強くならなければいけない。』
私自身はこの言葉を、次のように解釈しています。
『いかに組織力を高めようとしても、個のレベルが上がらなければ、結局、強くなれない。』
日本人は、ここ数十年継続してきた『収縮期』を経て、
『組織』に所属することに慣れ切ってしまいました。
大企業にお勤めの方は特に実感されると思いますが、
『組織』となった途端、『責任』の所在はとんでもなく曖昧になります。
その状況が長く続くと、
誰もが物事を『自分事』として捉えることが出来なくなり、
『個』としての力が衰え、必然、『組織力』も低下します。
現在の日本経済の没落は、こういった所から来ているんですね。
『個』の時代だからといって、
『世知辛くなる』とか、悲観的な話では決してないと思います。
そうではなくて、
もう一度、『個』の力を強めて、『組織力』を上げていく準備の時代です。
ここから10年間ほどの間、
きっと多くの日本人の方々が想像もしていないような、
日本経済の『ターニングポイント』を迎える瞬間が必ずやって来ます。
しっかり『準備』をしている方々は大丈夫ですが、
そうではない、9割以上の国民の生活は、きっと悲惨なものになるでしょう。
でも、
それを乗り越えられる強い『個』が、5%、いや2、3%程度いれば、
この時期を経て、また日本は強い『組織力』を取り戻していけると思います。
皆さん、『準備』はしていますか??
ほとんどの方が、『今日』『明日』の生活ばかり必死になって、
『10年先』どころか、『1年先』すら考えられずにいます。
もし、あなたがこれに当てはまったら、相当ヤバい。
『いつか、きっかけがあったら』は受身のままでは一生やって来ず、
ただいたずらに時間を過ごしていくだけになってしまいます。
『生き方』は個人の自由なので、私にとやかく言う権利はありません。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太