今日のテーマは、『日本は、今回の消費増税をどう乗り越えるのか??』です。
いよいよ、カウントダウンが始まりました。
『消費税10%』が導入されるまで、今日を含めてもあと5日です。
『井上耕太事務所:公式ブログ』でも、
先日から、『消費増税』に関わるテーマ記事を発信し続けています。
日本国民にとって、
導入時も含めて、今回で4回目(3%、5%、8%、10%)の増税ですが、
今回ほど、制度理解が難解な『増税』は、過去に無かったように思います。
と言うのも、
先日から取り上げる『軽減税率』『キャッシュレス還元』が源流となり、
その制度の全容理解が複雑怪奇さを極め、導入を数日後に控えた現在も、
正確な制度把握をしている人間が、ほぼ『居ない』状況だからです。
それでも、
全体的な数字として、大方の試算はすでに弾き出されており、
増税による、単純な税収プラス額は『約5兆7000億円』程度になります。
ただし、
その金額そのまま国民負担が増額するという訳ではなく、
前述『軽減税率』『キャッシュレス還元』等を含めれば、
実質的な負担増は『4兆6000億円』程度まで軽減されます。
更に、
低所得者層を対象に交付される『プレミアム付商品券』なるものも存在し、
こちらも、制度が複雑怪奇なので、100%実効性は疑われるようですが、
政府予想の交付額に対して50%が有効活用されたとして、『2000億円』程度の経済効果は生みます。
それでも、
それらを差し引きして、実質的な国民負担は『4兆4000億円』程度となり、
『生産年齢人口比』で考えると、一人当たり『年間5万円』程度が、『税負担』として純増します。
『数字』以上に、『精神的』なダメージが大きいですよね(笑)
今回の増税のタイミングについて、
著名な経済学者やエコノミスト、経済評論家の先生方からは、
『国民の消費意欲減退に与えるダメージは、大きい』との指摘が続出しています。
その背景となるのが、
世界経済全体を覆う『混沌』とした雰囲気で、2019年世界経済成長率は、
『世界銀行:2.6%』『OECD2.9%』と、軒並み、歴史的低成長を予測している事。
奇しくも、
この数字は、約10年前のサブプライム・ショック(金融危機)時よりも低く、
世界の株式市場の堅調さとは裏腹に、近い将来の『リセッション(景気減速)』は免れ得ません。
そう言えば『消費増税』においても、
日本政府は『リーマン級の経済危機』という、便宜的景気条項を設定していましたが、
大きな『イベント』は無いものの、状況的には、それに該当する事態なのかも知れません。
そう考えると、
上記の経済学者、エコノミストの方々の指摘は正しいように思えますが、
それがなくても、『増税』はやはり、国民にとってはいつでも『最悪』です(笑)
恐らく、
『税金』以外の面においても、今後の日本を『楽観』する人は居ませんが、
数日後に迫った『消費増税』以降、日本経済は、更に減速していく事になるでしょう。
また、
それとは別の話になりますが、海外諸国と日本の経済政策を考えた際、
過去に訪れた、『最悪のケース』の到来も、ちらほら予想されるようになりました。
約10年前、
皆さんの記憶にあるか定かではありませんが、まだ民主党政権下だった際、
日本は世界に逆行して『金融引締め』を行なっており、『歴史的円高時代』を迎えていました。
要は、
世界各国が、景気対策として『金融緩和』をし続けていた頃、
日本だけは、何故か、真反対の政策として『金融引締め』を行なっていたのです。
この辺り、
経済界のパワー・バランスが読み解ける人であれば、直ぐに理解できますが、
上記の状況では、『日本円』の価値が相対的に高まり、円高傾向に傾きます。
こうなると、
『輸出関連企業』はダイレクトにその影響を受ける形になり、
一時的な視点で見れば、『物』が売れなくなり、『内需』が落ち込んでしまいます。
それを防ぐ為には、
海外諸国同様に、日本国も『金融緩和』を推し進めたいのですが、
それ(金融緩和)を実行する為の『弾』は、残念ながら、打ち尽くしています。
基本的に、
『金融緩和』の常套手段として、政府・中央銀行による『国債購入』が有りますが、
先日ご紹介の通り、『利回りコントロール』の為、日本はこれを既に進めています。
むしろ、
中央銀行の『購入原資不足』と『保有資産解消』の観点から言えば、
これからは、市中に『日本国債』を放出していく時期なのかも知れません。
そうなると、
『海外諸国の動き』とは逆行する形の『金融引締め』へと傾倒する事になり、
約10年前に起こっていた『悪夢』が、再び、巻き起されることになります。
更に『深読み』すると、
上記の現象が現実化し、一時的な『円高』の時代になると、
輸出関連企業を中心に、製造業が海外移転する流れが加速し、国内雇用が停滞する恐れもあります。
そこに、
今回の『消費増税』が有りますから、導入から数年間が経過して、
軽減税率等の『ハシゴ』が外された時、国民生活には『大打撃』を与える結果になります。
勿論、
『消費税導入』も含めて、過去に3度(3%、5%、8%)経験した増税時も、
『国民負担』が増加したことは、今回(10%)と同じだと思います。
しかし、
『経済背景』まで考えると、今回の増税が国民生活に与える影響は甚大で、
現時点で、私たちが想像している以上に、『厳しい時代』がやって来るかも知れない。
このところ、『嵐の前の静けさ』が続いていますが、
日々しっかりと『アンテナ』を張り、『準備』を進めておいた方が良いと考えます。
『金融リテラシーを高めて、具体的に資産形成をしたい!』という方に最適なセミナーを、
今月は、大阪・梅田会場『9月28日(金)19:00から』の日程で開催致します。
——————————————————————–
■2019年9月27日(金)開催!将来のお金の不安が2時間で消えるセミナーin大阪・梅田■
****セミナーご案内ページはこちらをクリックください****
——————————————————————–
『具体的なアクション』を起こすことでのみ、
人生は、本当に好転していくものだと思います。
ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。
皆さんに、直接お会い出来るのを楽しみにしております。
セミナーを受講する間でもなく、
『今すぐ、具体的に資産形成をスタートしたい!』という方は、
ぜひ勇気を持って『お金のセッション』を受講してみてください。
——————————————————————–
****プライベートセッションご案内はこちらをクリック****
****『お金のセッション』ご予約はこちらをクリック****
——————————————————————–
井上耕太事務所
代表 井上耕太