今日のテーマは、『限界迎えるステルス値上げ、日本は本当にデフレ経済か??』です。
タイトルに、見慣れない言葉が入っていますよね(笑)
『ステルス値上げ』
私も、先日の報道で初めて知りました。
『値段』をそのまま据え置き『内容量』を変化させること、
言わば『実質的値上げ』の事を、最近ではこの言葉で呼ぶそうです。
この辺り、
公式ブログ読者の皆さんも、それぞれ実感されている場面があると考えます。
私個人としては、
大学生時代から一人暮らしをしていましたので、
選択の際に利用する『粉末洗剤』でそれを実感することが有ります。
未だ大学生だった頃、
今から15年ほど前の時代は、内容量が『1.2kg』程あったものが、
値段据え置きながらも、『1.1kg』『1.0kg』『900g』と変化していきました。
最近では、
内容量は『850g』まで減少していますから、値段は変わらないとしても、
実質的には、単位重量当たり『40%超』も値上げしていることになります。
他の事例では、
私が子供の頃に『100円』で購入出来たアイス製品各種も、
現在では、コンビニで定価『140円』程度まで値上げして売られています。
こう考えると、
この10年間、20年間で『40%超』の値上げというのは、
どの業界・商品・サービスにおいても生合成が取れているように思えますね。
その他、
『コンビニのおにぎりが小さくなっている』という話も有りますし、
『ポッキーの本数が、だんだん減っている!』という話も聞きます(笑)
少し記憶を辿れば、
未だ私が会社員だった7年ほど前、得意先の接待で利用していたお店が、
『もう、その値段(単価)では出来なくなったので』と、断られた事も有りました。
そう考えると、
長年『デフレーション』が継続していると言われる日本ですが、
実際は、少しずつ『インフレーション』が起こっている事になります。
これは、どういう事なのでしょうか??
少しだけ、『ステルス値上げ』の話に戻すと、
それでも、企業としては安直に『内容量』を減らしている訳では無く、
他コストの削減努力もした上で、泣く泣く使っている手段と言います。
それは、そうですよね。
自らも『事業家』として活動しているので実感しますが、
『クライアント(愛用者)』の感覚はとてもシビアなので、
単純な『実質的値上げ』では、ファンを喪失してしまいます。
良い意味でも、それ以外でも、
『クライアント(お客さん)』の反応はとても明確に現れるので、
私としても、常に『緊張感』を持ちながら、日々活動しています。
その中で、
『安直な実質的値上げ』と同等レベルの『手抜き』をしてしまうと、
今まで築いた『信用』と併せて、『顧客』を同時に失ってしまうのです。
それで、
泣く泣くの手段として断行してきた『ステルス値上げ』ですが、
最近、企業サイドはそれでも耐えきれない状況になり、
今月から春先にかけて、『値上げの時代』を迎えるようなのです。
既に実行した所では、
『ドリップコーヒー』『キャラメルマキアート』等の定番商品を、
『スターバックス』は、約8年ぶりに『10円〜20円程度』引き上げたようです。
また、
来月3月からは『カレーハウスCoCo壱番屋』が、
これも定番商品の提供価格を『20円程度』値上げしている模様。
その後も、
『明治乳業』は4月出荷分からの『牛乳』の価格を改定(値上げ)し、
『味の素』も4月から出荷価格ベース『7〜11%』の値上げを見込みます。
6月からは、
昨年まで某公共放送局で『朝の連ドラ』として取り上げられた『日清食品』が、
商品の店頭販売価格を、希望小売価格ベースで『4〜8%』値上げします。
ここまで書いてきて、
個人的にはあまり利用しないものばかりなので恐縮ですが(笑)、
それでも、上記させて頂いた代表的な事例だけに留まらず、
社会全体として、『ものの価格』は間違いなく上昇続けています。
これが、紛れもない『真実』です。
その状況が『良い』『悪い』という話は一概には出来ず、
現実論として、日本に限らず、世界は歴史的に見ても、
いつの時代も『緩やかなインフレ』で成立してきました。
ただし、
私が『問題視』しているのは、状況は『インフレ』であるにも関わらず、
あたかも『デフレ経済が進行している』かのように欺き喧伝する事です。
最近は沈静化していますが、
日銀は『物価上昇目標2%』を黒田総裁発足当時に掲げ、
それは、数年を経過しても『実現出来ていない(ほど遠い)』と公表しています。
しかし、
現実には、ご紹介した通り『インフレ』は確実に進行しており、
政府・日銀が公表する『事実』と、実際の『現実』が乖離していると言わざると得ません。
これは、何故なのでしょうか??
その理由は、
実は、単純明快で、『デフレ偽装』をするかどうかは別として、
債務を膨大に積み上げた国での、『インフレ推進』は国家が取る『常套手段』なのです。
シンプルに、
『赤字体質』が染み付き、債務返済不能に陥った国においては、
『インフレ』を押し進める事で、その『債務』を実質減らすことが出来ます。
当然の話、
累計債務の『数字』は変化しない訳ですから、
その数字の持つ『実質的価値』を下げる事で、少しずつ解消していく事が出来るのです。
なかなか、やってくれますね(笑)
近年の『統計不正問題』が明るみに出たことにより、
政府統計の『信頼性』は落ち、国民も疑心の目で見るようになっている事と思います。
『国家権力』という巨大組織が流す情報を鵜呑みにする事なく、
自身の『眼力』で『真実』を見抜いていく事も、『資産形成』していく上で必要不可欠です。
そういう視点も持ちながら、日々出てくる報道を見て頂けたら幸いです(^ ^)
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