今日のテーマは、『情報は、簡単に書き換えられると知ること』です。
今ほど、タイトルの言葉の重要性を知る場面も有りません。
現在のように、
時代を揺るがすような『転換点(変化)』が訪れた際、
世の中は、真偽不明の様々な『情報』に溢れ返ります。
特に、
現代ほど、『情報』で『世界』が繋がれている時代は過去にはなく、
あらゆる『情報』が、想像する以上に、一瞬で世界に拡散されます。
その結果、
実際は、『真実』とは全く異なるものが派生・伝播・流通し、
現実世界での、人々の『行動』に対して、影響を与えている。
『コロナ危機』初期、
トイレットペーパーやティッシュペーパーが店頭から姿を消したり、
現在も、『マスク』が入手困難な状況が続くことが『典型例』です。
冷静に考えれば、
産業革命以降、『現代資本主義』が成熟期に入って約半世紀が経ち、
あらゆるものの『供給量』が、『需要』を上回った2020年現在、
『何かが不足する』ということは、考えられません。
確かに、
一時的に、流通上の『偏り』は生じるかも知れませんが、
株式市場がアクティブ投資家により効率化されるように、
『歪み』は、想像以上に短時間で解消されるでしょう。
当然、
米国はじめ、日本、欧州、オセアニア等の先進諸国において、
『食料』が手に入らなくなるという事態は、考えられません。
しかし、
それさえも、影響力のある『情報の書き換え』1つにより、
特定エリアの人々の『行動』に影響を与える事は可能です。
『扱い方』には、気を付けないといけませんね。
海外諸国と比較して、
私たち『日本人』は、一般的に、『メディア耐性』が無いと言われています。
それが、
いつから始まったのか、正確なことは分かりませんが、
第二次世界大戦の敗戦した後、GHQの教育プログラム、
『WGIP』を通して刷り込まれていったことは一因です。
この時、
勝利国サイドである『GHQ』が為し得たかったことは、
日本人を『権威ある者からの情報』に服従させること。
彼らが上手かったのは、
敗戦国である『日本国』を、頭から押さえ付ける形で支配したのではなく、
影響力のあるものの『権威』を維持しつつ、彼らの要求を伝えたことです。
この方法であれば、『反発』も起こりにくいですよね。
その結果、
日本人は、民族特性としてあった『封建制度』の名残りに加えて、
自らが『上位』と意識したものに対して、より従順になったと推測します。
前述『上位』の中には、当然、『メディア』も含まれます。
本日朝、
クライアントである医師がシェアされた情報が、
SNSタイムラインに流れて来たので、私も、同じくシェアさせて頂きました。
どういう内容かと言うと、
某テレビ・メディアからインタビューを受けたという医師が、
『自らの意見』と『真逆』となる形で、インタビュー映像を使われてしまったと。
婉曲化しないよう、シンプルに表現します。
昨今の『コロナ危機』を受けて、感染拡大抑制策の1つとして、
『日本国内でのPCR検査を増やせ!』という案がありますよね。
結論として、
該当医師は、当然『必要な場面での実施』は肯定の立場を取りつつも、
『いたずらに増やすこと、無作為大規模検査は不要』という意見です。
しかし、メディアとしては、
『PCR検査を増やすべき』という『論調』を作りたかったらしく、
インタビューを一部抜粋し、その旨の『情報』に挟むことにより、
『全く異なる情報』へと転換してしまっていたのでした。
『テレビ』という世界では、『あるある』ですよね。
私自身、今回は、ご本人による『情報』で真意を知りましたが、
もしも、該当番組のみ観ていたら、受け取る『情報』は完全に異なります。
恐らく、
世間的には、『後者』の立場の方のほうが圧倒的多数存在するので、
今日もまた、『真実と異なる情報』が、世の中に生み出されました。
この情報自体、
私たち、一般人の『行動』に対する影響は少ないですが(*)、
『小さな歪』の蓄積により、世の中が動かないとも限りません。
*そもそも、『医療従事者』という立場にない私には、
『PCR検査』に関して何1つ影響を与えられません。
大多数を占める『一般人』に対して、直接、影響を与える事例において、
このような『情報書き換え』に翻弄される事態が起こっては、困ります。
先ず、
メディアにより、専門家・識者のものとして伝えられた『情報』であっても、
『簡単に書き換えられること』を、私たちは、理解しておく必要があります。
それが、
歴史上、最も膨大な量の『情報』が生み出される現代を生きる、
私たちにとって、最大の『防衛手段』になると考えるからです。
『情報の書き換え』は、この世から無くならないので。
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最後になりますが、
新型コロナ・ウイルス感染拡大に伴う、事態の早期収束・終息と、
ご覧頂いている皆様のご健康を、心より、お祈り申し上げます。
井上耕太事務所
代表 井上耕太