今日のテーマは、『あなたは、迫り来る大失業時代に準備をしていますか??』です。
一部地域、局地的な『例外』を除いて、日本全国的に、
『新型ウイルス』の感染者数が減少し続けていますね。
最近では、
『新規感染者数』を『退院患者数』が超過する日が連続しており、
現在感染者数は、遂に『1500人』を下回る水準が射程圏に入りました。
感染者数推移グラフを見ても、明らかに『収束』の兆しを見せています。
当然、
『完全終息』はまだまだ先の事になると考えますが、
『緊急事態宣言』発令直前の2ヶ月前から考えれば、『空気感』がまるで違います。
普段は、
揶揄として使うことの多い『島国特有の民族性』という言葉ですが、
今回は、その利点を最大限活かして、解決へと向かえば嬉しいです。
しかし、
経済活動が『完全復活』を遂げる日は、まだまだ遠いです。
一般的な感覚として、
『緊急事態宣言』『外出自粛』『休業要請』等は解かれましたが、
このタイミングで突然『ビフォー・コロナ』には戻れませんよね。
実際、
『人』『モノ』『お金』の循環スピードは減少したままで、
2020年第一四半期の実質GDP速報値は、
前年比『▲3.4%』の落込みを見せました。
更に、
コロナ危機が直接的な影響を見せる第二四半期(4月ー6月期)は、
前年比『5%程度(年率換算20%超)』の数字と予測されています。
それを表すように、
総務省発表の4月度『労働力調査』では、『非正規労働者』を中心に、
日本全国の雇用が、前年同月比『▲97万人』規模で減少しています。
特に、
影響をダイレクトに喰らったのが観光業・サービス業といった業種ですが、
上記2業種だけで、4月度は『46万人』もの雇用が全国で失われました。
流石に、
『正社員』の雇用は、『非正規』よりも幾分守られている面があり、
『解雇』『雇い止め』総数は『1万6000件』程度に留まります。
しかし、
『少数派』と考えられる、『経済的体力』がある企業にて、
休業中に関わらず、給与が支給され続けている人々もいる。
それでも、
この状況が続けば、その方々も『雇用』を失うわけですが、
謂わば『失業予備軍』は、全国で『約600万人』も存在しています。
最悪の場合、
日本全体で見れば、『700万人』レベルの失業者が生まれてしまいます。
因みに、
2020年4月末現在、総務省公表の雇用者数は『5923万人』で、
就業者数(雇用者+自営業者等)は『6628万人』とされています。
もし仮に、
全国で『700万人』規模の失業者が出るとしたら、
雇用者数ベース『約12%』、就業者ベース『10%超』の失業率に達します。
それでも、
国家的有事が訪れた際、海外諸国の『失業率』よりマシですが、
少なくとも、私たちが未経験の『大失業時代』が到来することは確かです。
先日、
『雇用調整助成金』の上限額引き上げを盛り込んだ、
『第2次補正予算案』が閣議決定され、今後、実行に移されます。
しかし、
以前の公式ブログでもご紹介した通り、『個人』も『企業』も、
あらゆる組織において『資金ショート』すれば終焉を迎えます。
果たして、『雇用助成金』が間に合う企業が、どれほどあるのか??
そして、
実際に、『雇用助成金』が支払われるのを待つことが出来ず、
『倒産』してしまう企業も、全国で続出してくることが考えられます。
奇しくも、
『株式市場』は堅調な推移を続けており、日経平均株価は、
本日の取引で『2万2000円台』の節目を突破して終えています。
しかし、
皮肉なことに、『コロナ関連倒産200社超』の報道も流れており、
その増加ペースは、今後も、留まるところを知らないのが真実です。
希望的観測では、
『新規・現在感染者数』は、このまま収束するかも知れませんが、
『新型ウイルス』の、『日本経済』に対する影響は、今後も継続します。
少なくとも2020年内は、『大倒産・大失業時代』が訪れます。
あなたは、それに対する『準備』が出来ていますか??
『アリとキリギリス』の童謡よろしく、
何も『準備』することなく『冬』を迎えたら、挽回不可能です。
定期開催する『資産形成セミナー』は、『6月』以降も、暫くの期間、
大阪・神戸ともに『完全個別:Zoom受講』へと切り替えて行います。
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最後になりますが、
新型コロナ・ウイルス感染拡大に伴う、事態の早期収束・終息と、
ご覧頂いている皆さんのご健康を、心より、お祈り申し上げます。
井上耕太事務所
代表 井上耕太