中央銀行の『金』保有増加に潜む、『基軸通貨』衰退の影。

今日のテーマは、『中央銀行の金保有増加に潜む、基軸通貨衰退の影』です。

 

 

先日の公式ブログでも、

 

 

昨年2018年、各国中央銀行の『金(gold)保有量』が、

『金本位制』が崩れた1971年以来、過去最高値を記録した事は述べました。

 

 

某調査機関のデータによると、

 

 

世界の中央銀行が昨年購入した『金(gold)』総量は、

『651.5トン』で、前年(2017年)比『74%増加』を記録。

 

 

未だ解決していませんが、

 

 

世界的不安要素(英国EU離脱、米中貿易戦争等)が混在する中、

『安全資産』確保の動きが『中央銀行』でも広がっています。

 

 

あまり知られていませんが、

 

 

物質としての『金(Au:gold)』は、地球上に存在する全てを集めても、

『総量』で出来上がる立方体の一辺は『27メートル』程に限られます。

 

 

ちょっとした公園、小学校のグラウンド程度なら、

余裕を持って置くことができる程しか存在しないんですね。

 

 

それ故、

 

 

その『希少性』と『ニーズ』に裏打ちされた価値は、

人類を惹きつけて止(や)まない存在になっています。

 

 

数日前、

 

 

『仮想通貨』のテーマで公式ブログを書かせて頂きましたが、

それとは、理屈的には同じ『キャピタル・ゲイン』としても、

ここまで超長期間、価値が安定したコモディティは無いですよね。

 

 

確かに、

 

 

人が『価値』を感じる対象は、史上最も多様化していますが、

それでも、2019年においても『有事の金』は健在だという事です。

 

 

ただし、

 

 

昨年から加熱しつつある『金投資フィーバー』は、

少しだけ、これまでの状況とは変わりつつあると言われています。

 

 

どういう事か??

 

 

各国中央政府が、昨年大きく『金保有』を伸ばした背景には、

『安定資産確保』という理由以外に、『米ドル依存脱却』というポイントもあるようなのです。

 

 

冒頭紹介した某調査機関によると、

 

 

ロシア、カザフスタン、トルコといった『金購入常連国』に加えて、

昨年は、ポーランド、ハンガリー、インドといった『金購入後進国』もこれに追随。

 

 

通常、

 

 

外貨準備を管理する中央銀行は口が堅いものですが、前述のハンガリーは、

昨年10月時点で、金準備を現行の『10倍』に増やしたと説明しています。

 

 

また、

 

 

ドイツ、フランス、英国はイラン間で『米ドル』以外を用いた通商経路を開こうとしており、

EU(欧州連合)欧州委員会のユンケル委員長が、貿易に際して『米ドル決済』を拒み続け、

『ユーロ』を国際通貨として奨励しているのも有名な話。

 

 

加えて、

 

 

遅れて台頭して来た大国『中国』もこの事には大きな影響を与えていて、

世界総生産(GDP)の『約20%』を占める『中国経済』ですが、

世界の外貨準備に占める『人民元』の割合は『2%』に満たない状況です。

 

 

これは、

 

 

『世界経済』への影響力を考慮した時、『人民元』という通貨には、

外貨準備・世界経済における流通量の『伸び代』が大きいという事です。

 

 

このように、

 

 

世界のパワーバランスが『米国一強』から少しずつ崩れてきた昨今、

一瞬での変化は起こらないであろうものの、『米ドル』の支配力は弱まると見られています。

 

 

実際に、

 

 

そのように考える各国中央政府は、

着々と、代替資産としての『金(gold)』を買い進めている状況があります。

 

 

これまで、

 

 

『基軸通貨:米ドル』は、世界経済の中で圧倒的な力を持ち、

絶対的権力を持つその『牙城』は、決して崩されませんでした。

 

 

しかし、

 

 

その事を『盲信』して、周りを見ずに進める『資産形成』はリスクがあり、

今後数十年間、その『牙城』が崩れないという保証はどこにも有りません。

 

 

事実、

 

 

国際通貨基金(IMF)が昨年末(2018年)12月28日に公表したデータでは、

世界の外貨準備に占める『米ドル割合』は、第3四半期時点で『61.9%』と、

約5年ぶりの低水準となった一方、『ユーロ』は約4年ぶりの高水準を示しました。

 

 

常に、『市場』『世界経済』をウォッチし続けながら、

長期視点で『資産形成(インベストメント)』に臨んでいく事が大切です。

 

 

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人生は、本当に好転していくものだと思います。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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