今日のテーマは、『人間は楽観的なことで、本当に救われるのか??』です。
巷に溢れる『成功哲学』では、次のように言われます。
成功者に共通するポイントは、『楽観的』であること。
確かに、
自ら思い描く願望、目標へと向かうプロセスにおいて、
想定外といえることや、挫折する経験はあるでしょう。
そんな時、
もう一度、自らを奮い立たせて、行動を起こす為には、
『楽観的であること』も、1つの要素として重要です。
例えば、
あまりに、状況を悲観し過ぎても活力は奪われますし、
それにより行動が出来なければ、元も子もありません。
しかし、
反対に、楽観的過ぎて『リスク』が感知出来なくても、
先ほどと同様、『行動』を起こせない状態に陥ります。
理想的なのは、
信念部分は『楽観的』ながら、『悲観さ』も併せ持ち、
リスクを感知し、建設的に行動を起こしていける人間。
誰しも、
人生において、一度も、窮地を経験しない人はおらず、
その場に立った時、冷静に、行動が出来るかが鍵です。
そもそも『楽観的』過ぎたら、リスク感知出来ません。
それは、普段からFP業務を通じても、実感しています。
二次大戦敗戦以降、
日本は、歴史上かつてないほど栄華を極める事になり、
その恩恵を受けて国民生活も豊かなものになりました。
一昔前までは、
日本国民は『資産形成』などという事を考えなくとも、
雇用・昇給制度、退職金、年金制度等に守られていた。
親か、祖父母世代は、今も悠々自適に生活しています。
かと言って、
彼ら彼女らが、現役時代に財テクに走ったかと言えば、
決して、そのような記憶がないというのも本音ですね。
語弊を恐れず言えば、何も考えなくて良かったんです。
親や、祖父母の世代は、企業に所属して忠実に働けば、
後は、社会全体のセーフティ・ネットに守られていた。
つまり、
本人たちが、経済的観点で、優秀か否かには関わらず、
余程の事がない限り、経済的問題は解決していました。
そして、
現代は、一昔前の『常識』が通用しなくなっています。
つまり、
親世代や祖父母世代とは異なり、私たち世代において、
自助努力での『資産形成』は、必須科目だということ。
何故なら、
かつて日本国民を守ってくれたセーフティ・ネットは、
私たち世代では、全く機能しなくなっているからです。
果たして、皆さん、そのことに気付いていますか??
例えば、
かつては老後生活の根幹を成していた『年金』ですが、
その受給額(支給額)は、年々減少の一途を辿ります。
ちょうど2年前、
『老後資金2000万円』が、問題提起されましたが、
現時点での水準でも、公的年金は『足りない』のです。
私自身、
現行制度維持されたと仮定した時、年金受給するのは、
約30年後ですが、現行水準の支給など期待しません。
まして、
現在20代の方々が、自身が受給対象となる40年後、
親、祖父母世代と同水準の年金を想定してませんよね。
そうであれば、
現時点、存在する年金ギャップ『2000万円』より、
多額の『退職資金』を用意しなければならない訳です。
果たして、皆さん、具体的準備を進めていますか??
他にも、考慮しておかなければいけない事があります。
人生全体で、もう1つ大きなインカム『退職金』です。
そもそも、
自身が退職する際、所属企業から支払われる退職金を、
具体的に、理解していない方が大多数を占めています。
50代後半になっても、大半が金額を知らないのです。
正直言って、この状況には、唖然としてしまいますね。
如何に、
『お金』に執着しないことが美徳とされる日本教でも、
この状況は、美徳で表現できる閾値を超えて愚かです。
自らのことについて、自らが、そこまで無頓着でいて、
他人が興味・関心を持ってくれることなどありません。
もしかしたら、
『お金に執着しないこと=美徳』という言い訳を盾に、
最後の最後まで、他者依存の精神が根付いているのか。
ここまで来ると、もはや、救いようがありませんよね。
話を戻すと、
親、祖父母世代の老後生活を支えた『退職金制度』も、
私たちの世代では、機能低下が著しい状況に陥ります。
実際、
厚生労働省から、定期公表される『退職金平均額』は、
1997年にピークを打ち、以降四半世紀減少の一途。
当時、
『2800万円』を超えていた日本人の平均退職金は、
20年程で『1800万円』を切る金額に減少します。
実に、『1000万円』超もの金額が吹き飛びました。
当然、将来的に、事態が好転することは考え難いので、
この金額(退職金)は、今後も減少し続けるでしょう。
そもそも、
以前は『当たり前』だった退職金制度は、現代社会で、
決して『当たり前』に在るものではなくなりつつある。
2021年現在、
日本全国で『退職金制度』を保有しない企業・組織は、
全体の『20〜25%』に達していると試算されます。
かつての『3000万円』が、現代は『無い』のです。
この状況で、『資産形成』をしない選択をすることは、
人生自体を『試合放棄』していると思いませんか??
2021年以降、
経済的観点でも『楽観的過ぎること』は、リスクです。
地に足つけて、
現在と、将来の状況を、冷静に見定めてリスク感知し、
『具体的アクション』を起こしていくことが大切です。
あなたは、『楽観性』の罠にハマっていませんか??
何も考えないこと、現実から目を背けつづけることを、
『楽観的』と表現するのは、間違っていると感じます。
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