今日のテーマは、『時代の主役:Z世代に伝えたい、世の中に錬金術は無いということ』です。
今、Z世代を標的にした詐欺が急増していると言います。
実際、
国民生活センターに問合せのある総数の内、半数に迫る、
約48%が20代、30代の若者からの相談なのだとか。
10年ほど前であれば、
65歳以上いわゆる『高齢者』を狙った特殊詐欺案件が、
この分野(社会で起こる詐欺事件)の主戦場だったはず。
しかし、
マスメディアでも大々的に報じられて注目を集めたこと、
社会全体の周知や、注意喚起の徹底により減少傾向です。
その代わりに(?)、
巷に溢れる詐欺案件のターゲットは『Z世代』へ遷移し、
社会経験が浅く、情弱な若者達が狙い撃ちされています。
もちろん、
多種多様な案件が日々生み出されるものの、俯瞰すると、
それらには幾つかの『共通点』が存在すると分かります。
徒然なるままに、代表的なものを列挙していきましょう。
①暗号資産(仮想通貨)やFX(外貨取引)を対象とする。
→新技術や理解を超える分野は何か起こりそうな気がする。
②天才トレーダー若しくはAI技術を駆使した短期運用で、
1年未満で天文学的リターンを叩き出していると謳う。
→同上。常識を超えた運用成績に麻薬並の高揚感を得る。
③『Z世代』の若者達は手元資金が少額なことが多い為、
運用原資として消費者金融での多重債務を勧められる。
→複数社を同日内にハシゴし、数百万円を借りることも。
④新たな『カモ』を紹介することでマージンが発生する、
『モノ無しマルチ商法』の要素を含む案件も散見される。
→人間関係を含めて人生における大切なものを全て失う。
などなど。
正常な思考回路を持つ人であれば、ツッコミ所満載です。
しかし、
現実には、自ら『命』を絶ってしまう若者まで出ており、
決して、笑いごとでは済まされない局面に入っています。
以前からお伝えする通り、
『平成』以降の30年間で、日本の会社員の平均年収は、
ほぼ増加することなく、『400万円台』を推移します。
にも関わらず、
社会保険料や税負担は、20年間で1.4倍に膨れ上がり、
目に見える形で『可処分所得』は減少しつづけています。
この状況で、
経済的観点で『健全な危機感』を持つことは大切ですが、
残念ながら、魔法のような『錬金術』は存在し得ません。
それこそ、絶対(100%)と言える数少ない事象です。
当然ですが、
私自身、わずか数ヶ月間で資産を倍増させた経験はなく、
もちろん、クライアントにもそんな方法は推奨しません。
繰り返す通り、そんな『錬金術』は存在しないからです。
気を確かに持ち、『自然の摂理』で物事を考えましょう。
情報発信により、一人でも被害者が減ることを願います。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太