今日のテーマは、『デフォルト後の世界では、何が起こるのか??②』です。
昨日の公式ブログでは『米国領・プエルトリコ』の話題を取り上げました。
私たちが居住する『日本国』が、直近で、
もっとも『経済的ダメージ』を受けていたのが『第二次世界大戦』直後。
昨日の記事の中でも取り上げましたが、
当時の値なので現在と違いますが、『GDP(国内総生産)』の2倍という、
国家経済においても危険水準を超える『債務』を積み上げていました。
本土主要都市は焼け野原にされ、産業も壊滅状態だった日本にとって、
この水準の『国家債務(借金)』は、正に返済不可能なレベルです。
しかし、
第二次世界大戦が終戦して『73年』もの時間が経とうとする現在、
その前後の動乱期を、『体験』『記憶』としてとどめている人は殆どいません。
つまり、
国家レベルの『金融危機』『経済危機』と言っても、
今、日本で生活している私たちは、正確には『理解できない』というのが本音の所です。
いくら数字的にロジック立ててご紹介しても、
どうしても、『歴史上の話』『昔のお伽噺』程度に考えてしまいがちです。
そんな時は、
今、同じ時代でそれ(金融危機、経済危機)が起こっている、
海外の国、地域に目を向けてみてはいかがでしょうか??
その一例として、昨日の『プエルトリコ』がある訳です。
該当地域内の『約6割(!?)』の居住者が海外退去し、
『公共サービス』『社会保障』システムが崩壊したエリアから出て行きました。
いくら自身が生まれ育って慣れ親しんだ街、土地であっても、
『人間としての生活』を脅かされるようでは、居住し続けることは困難です。
自治領内の教育機関総数に対して『約25%』にあたる、『283校』が今夏をめどに閉校予定。
こんな状態ですから、おそらく都市機能も大部分が失われ、
『スラム街』化した地域も、自治領内に多く出現してきていると思います。
これは万国共通ですが、経済状況が悪くなると、『治安』も悪くなる。
自身が経済的に恵まれていない中で、
『他者を思いやる』という行為は、並大抵の努力では出来ないですからね。
このような事例は、
日本国内でも見る事が出来て、
数年前に財政破綻した『北海道夕張市』などがそれに該当しますよね。
この時も、
多くの住民が『公共サービス』『福祉』機能がストップした夕張を捨て、
域外の地域へと『移住』していく動きが大きくなりました。
『夕張』を離れる事ができなかった人は、
『移住』という選択により『収入』が断たれてしまう方々に加えて、
住宅ローンを組んで『不動産』を購入してしまっていた方々です。
こういった方々は、
どんなに居住地域の『経済状態』が悪化しようとも、
『移住』という選択をして、ほかの地域に映る事が出来ません。
経済が崩壊した該当地域内で、本当に、
軽い『奴隷生活』のように、人生を費やしていくしか選択肢がないのです。
それで、
世界にはこれらの事例のほかにも話題はあふれていて、
こちらも2、3年前から話題に上がっている『ベネズエラ』も深刻な状況にあります。
大方の流れは、昨日の『プエルトリコ』と同じですね。
『国家財政の危機』というのは決まった・限られたパターンしかなく、
肥大化し、赤字体質が染み付いた政府が、『国家債務』を積み上げ、
なんとか『延命措置』を繰り返しながら、持ちこたえられなくなって爆発する。
基本的には、この流れです。
ただ、
『持ち堪えられなくなって爆発する』の部分の判断は、
最終的には時の政府が行う為、『Xデー』は誰にも正確には予想できないだけです。
『ベネズエラ』も、例に漏れず上記の流れで経済危機に陥り、
現在では、前年比『8878%』という強烈なインフレが国民生活を襲っています。
(*2018年3月時点)
昨日ご紹介した日本の『国家債務』同様、
数値が大き過ぎて、もはや理解する事が出来ませんよね(笑)
単月のインフレ率も『67%』を超える値になっており、
(*2018年1月ー3月累計でも453%!?)
文字通り、日に日に『物価上昇』を体感しながらの生活が続いていると考えられます。
*『インフレーション』に関しては、正確には『通貨価値下落』ですが、
感覚的には『物価上昇』として捉えられる為、この表現を用いました。
このレベルになってくると、
ベネズエラ中央銀行はインフレ率の公開を既に取りやめており、
野党を中心とした議会が概算値を算出して、公表する状態になっています。
あまりに状況が酷くなってくると、
『正確な数字』を公開してしまう事が、『残酷な結果』をもたらす場合がありますからね。
この事態を収束するため(現実問題として、出来るのか??)、
現政権は独自に生み出した仮想通貨『ペトロ』流通を促進したり、
(*仮想通貨というツールを利用した海外資金調達。)
経済の禁じ手、『デノミネーション』の実行も示唆している状況です。
東南アジア、中東、アフリカを始めとした途上国に、
渡航された経験をお持ちの方はわかると思いますが、
経済状況の良くない国では、通貨価値が意味をなしていない国々が存在しますよね。
*『0』がとてつもなく羅列した紙幣を発行している国々です。
これらの国々、地域では、
どこかのタイミングで『通貨価値』の切り捨てをしなければならず、
それは、経済における『国家権力の乱用』であり、『禁じ手』です。
しかし、
この選択を迫られる国、地域に経済的余裕はありませんから、
その『禁じ手』に手を出してでも、国家財政再建を推し進める他ないのです。
今、私たちは、一見平穏無事に『日本』で生活しています。
しかし、
今日の記事で紹介させて頂いたように、今、この瞬間にも、
同じ世界で上記のようなことは並行して起こっているのです。
これを、忘れてはいけない。
そして、
もう1つ忘れてはならないことは、
これらの該当国・自治領と比較して、同レベルで『日本』が経済状況が悪化しているという事です。
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代表 井上耕太