『社会保障システム』破綻のサインは、常に出ている②

今日のテーマは、『社会保障システム破綻のサインは、常に出ている②』です。

 

 

昨日の公式ブログでは、

 

 

日本の『既存の社会保障システム破綻』に向けて、

日々、市場に発信され続けている『サイン』について書きました。

 

 

これは、1つや2つでは無いですよね。

 

 

今、世間では『10連休』の(超)大型GWを迎えていますが、

その和やかの雰囲気の裏でも、これらの問題は全く解決せずに山積しています。

 

 

『社会保障システム』と一言で言っても、

 

 

その構成要素は、大きく2つ、

『年金システム』と『健康保険システム』に分けられます。

 

 

それで、

 

 

昨日の公式ブログで取り上げさせて頂いたのが、

破綻の警告ランプが灯る『年金システム』です。

 

 

ただし、

 

 

一般的に注目されがちな『年金システム』に負けず劣らず、

『健康保険システム』も、日々、悲鳴を上げながらシステム維持に奔走しています。

 

 

例えば、先日もこのような報道が出ていました。

 

 

主に、大企業の方々が所属している『健康保険組合』において、

全国約1400ある内『40%超』が、2022年に保険料率『10%』を超える、と。

 

 

2019年現在、

 

 

『保険料率:10%超』に達する健保組合は全体の約20%ですが、

これから『3年間』ほどの間に、一気に『倍増』する計算になります。

 

 

その理由は、

 

 

今後、『団塊の世代』と呼ばれる方々が、

順次、『後期高齢者』と表現される『75歳』を迎える事で、

それに伴い、『健康保険給付』の激増が予想されるからです。

 

 

以前の公式ブログでもご紹介しましたが、

 

 

『保険料率』が増加し、存続意義が無くなった組合は、

現時点でも、『健保組合』を解散するという選択を取っている所が多々あります。

 

 

この流れは今後も加速度増し、

 

 

前述の通り、『保険料率:10%超』となる組合が40%を超える2022年は、

これら『解散予備軍』の急増に伴い、業界では『財政の崖』と呼ばれています。

 

 

一般的にはあまり知られていませんが、

 

 

『健保組合』に所属(加入)する会社員の方々の保険料の中には、

『高齢者医療費』の負担に回される『仕送り』部分が存在しています。

 

 

実は、

 

 

この『仕送り』部分が、想像以上に、会社員の方々の保険料の高率を占め、

保険料収入全体の『約40%』を計上している計算になります。

 

 

その額、2019年度現在で『3兆4000億円』。

 

 

『後期高齢者医療制度』の施行は2008年ですから、開始時点から比較して、

『約1兆1200億円』増、割合としては『2倍』に迫る勢いで激増しました。

 

 

もしも、

 

 

このまま『解散』を選択する健保組合が増加し、『仕送り』部分が減少すると、

それに反して増加する『高齢者医療費』とダブルパンチで、一気に窮地に陥ります。

 

 

健保連の調査では、

 

 

2007年度『7.308%』だった平均保険料率は、

2019年度には『9.218%』と、短期間で『25%超』も増加したと言います

 

 

より具体的な『数字』を見ると、

 

 

1人当たりが負担する『保険料』の金額は、

同期間で『年間約38万円』から『年間50万円』と、12万円も増加しました。

 

 

そして、この『流れ』は今後も継続していくことになります。

 

 

『健康保険組合』が解散した場合、『協会けんぽ』へと移行しますが、

こちらの運営・維持については、ご存知の通り『税金』が使われています。

 

 

『年金システム』同様に、

 

 

『高齢者医療費』という爆弾を抱える『健康保険システム』ですが、

『仕送り』をしてくれる『現役労働者(健保組合)』が減少し続け、

国費負担を伴う『協会けんぽ』加入者が増えれば、更に状況が悪化する。

 

 

これが、

 

 

『年金システム』に負けず劣らず、

『健康保険システム』もヤバイ状況にあるという、分かり易い『ロジック』です。

 

 

公式ブログ読者の皆さん、お分かり頂けたでしょうか??

 

 

これまで、

 

 

『日本国』はとても繁栄して、その恩恵を受ける数十年間が続いてきました。

 

 

しかし、

 

 

それはもはや『過去の遺産』と化しており、

現在では、全く機能せず、使い物にならなくなっています。

 

 

『年金システム』同様、『健康保険システム』も、

それが破綻しても、対応出来るよう『資産形成』していくことが大切です。

 

 

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『具体的なアクション』を起こすことでのみ、

人生は、本当に好転していくものだと思います。

 

 

ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。

皆さんに、直接お会い出来るのを楽しみにしております。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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