今日のテーマは、『懸命に働いて年収を上げれば、あなたの年金問題は解決するか??』です。
公式ブログでは、先週から繰り返し、現代日本における、
社会保障(健康保険、年金)が直面する危機を取上げる。
それは、決して悲観的な『極論』でも何でもありません。
ただただ、客観的な数字によって表される『現実』です。
少子高齢化が進展し、人口ピラミッドが歪化している今、
日本の社会保障システムの崩壊は、絶対に避けられない。
現在の状況は、
慢性的な『赤字経営』に陥ってしまっている巨大企業が、
デフォルト回避の為、必死に延命していることに等しい。
そして、
その命も永遠に引き延ばせたら良いですが、残念ながら、
私たち現役世代が逃げ切れるほど甘い話ではありません。
私見では、
現役世代(生産年齢人口)と高齢者人口の逆転が起こる、
2060年頃までには、1つの結論が出るものと見ます。
この状況で、
あなたがもし、公的な社会保障システムに依存したまま、
自らのライフプランを検討しているならナンセンスです。
21世紀の日本では、
それぞれ置かれてる立場に関係なく、自助努力によって、
人生全体の『お金』の問題を解決していく事が必須です。
実際、
私自身、当然、強制加入の社会保険料は納付しながらも、
年金について『子供の小遣い』程度しか考えていません。
正直『少しでもあれば、ラッキー』程の感覚でしかない。
他力本願で、
自らの人生を賭けてギャンブルをする気などは更々なく、
主導権を持ち、自らの力で切り拓くよう準備しています。
それでは、
タイトルの通り、懸命に働いて『年収』を増加させれば、
あなたの『年金問題』は、解決へと向かうのでしょうか。
結論からお伝えすると、残念ながら、その答えは『否』。
それは、各省庁公表の統計データで簡単に説明できます。
9月27日、
国税庁により公表された『民間給与実態調査』によると、
2022年における日本人の平均年収は『458万円』。
また、
日本全体の給与所得者(およそ5078万人)に対して、
『年収1000万円超』の基準を満たす人は5.4%ほど。
更に、
基準値を引き上げて『年収1500万円超』とした場合、
その該当者は、全体に対して約1.1%にまで激減します。
宝くじ同等とは言いませんが、中々『狭き門』ですよね。
必然、
これらの高所得者(?)は都会に多い傾向にありますが、
東京、大阪等の大都市圏では、生活コストも増大します。
夢を奪うかも知れませんが、
年収1000万円はおろか、年収1500万円程度では、
大都市圏で、悠々自適な生活を送ることなど不可能です。
最近では、
各々が上場企業勤務、ダブルインカムを確保する夫婦を、
世帯年収1400万円超でパワーカップルと呼ぶらしい。
これは元々、
物件価格が急騰する東京23区内の新築不動産購入者に、
そのような層の人たちが多かったことから作られた造語。
しかし、
彼ら・彼女らが『消費意欲』が高いことは確かなものの、
経済的自立・自律を実現できるかは非常に疑わしいです。
事実、
世間的に『パワーカップル』と表現される世帯の中にも、
『保有資産ゼロ』という世帯が約1割あると言われます。
外見上は『リッチ』でも、実際的な懐事情は『火の車』。
私自身、本当の意味で『豊かな人生』を謳歌する為には、
経済的観点で、自らの分身を作ることが必須と考えます。
つまり、
自らも、現役時代は仕事をして『労働収入』を得ながら、
『お金』自体も働かせて、配当等の不労所得を持つこと。
それなくして、真に『豊かな人生』の実現は出来ません。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太