今日のテーマは、『給与が2倍になれば、あなたはお金持ちになれますか??』です。
タイトルに採用した質問ですが、いかがでしょうか??
恐らく、
給与(事業主であれば収入)が2倍になることに対して、
『ネガティブ』に捉えて、悲観的な人などいませんよね。
むしろ、大半の人が好意的に受け取り、提案を歓迎する。
仮に、
あなたが『年収500万円』で働く会社員だったとして、
倍増すれば、単純に『年収1000万円』を達成します。
これは、
現代の日本においても、『1つの節目』とされる金額で、
それを超える人物は一般に『高所得者』と見做されます。
もしかしたら、現状、経済的にカツカツな人もいますね。
そういった方の中には、給与(収入)が倍化することで、
経済的に余裕ある生活を送れると空想するかも知れない。
確かに、算数的観点では、間違いなく余裕が生まれます。
しかし、現実世界は、そこまで単純に片付けられません。
先日、米国を対象とした興味深いデータを入手しました。
某決済情報会社・金融サービス会社の合同調査によると、
米国の消費者64%が給与ぎりぎりの生活をすると判明。
生産年齢人口から考えて『約1.66億人』が該当します。
因みに、
『給与ぎりぎり』は生活費の負担を毎月の給与に依存し、
収入が途絶えると、即、その支払いに困窮する状態です。
その対象者は、
2022年、米国全体で『約930万人』増加しており、
直近10年間で、かつてないほど急速に増加しています。
そして、
興味深いのは、新たに困窮と見做された930万人の内、
86%相当が『年収10万ドル』を越えているという事。
現行の為替レートで、日本円換算:1300万円であり、
米国内でも、一般に『高所得者』と分類される方々です。
確かに、
公式ブログを通じて、繰り返しお伝えさせて頂いた通り、
昨年のインフレ・物価上昇は凄まじいものがありました。
ただ、本日取り上げる問題の本質も、そこに在りません。
実際に、
年収10万ドルを実現しても困窮する、彼ら・彼女らは、
それが20万ドルになっても、余裕ない生活を送ります。
この辺り、
英国の歴史学者・政治学者シリル・パーキンソン博士が、
その著書の中で、興味深い法則を用いて説明しています。
第二法則として、支出額は収入額に達するまで膨張する。
もしも、
あなたが、自らの『資産形成』を成功に導きたいならば、
自らを律して、この法則に打ち勝たなければなりません。
何故なら、
幸運にも、有利な投資対象に出会うことが出来たとして、
その投資資金は、自助努力により捻出するほかないから。
間違っても、『自分以外の誰か』が用意してくれません。
仮に、あなたの年収が、一般的な水準であったとしても、
現在、『お金』を残せる人こそ成功の可能性を秘めます。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太