今日のテーマは、『上手くいく人は自分自身にフォーカスし、そうでない人は他人を愚痴る』です。
以前にも同様のテーマで発信したと記憶しますが、経済的観点だけでなく、人生全体を通して大切な『真理』だと考えるため再び書きたいと思います。
タイトルのフレーズは『自分自身=コントロール出来ること』『他者=アンコントローラブル(制御不能)なこと』と言い換えると理解し易いかも知れませんね。
いかがでしょうか。
先ずは、ご自身がどちらのタイプに属しているか振り返ってみてください。
恐らく、前者(あらゆる場面で自分自身にフォーカスする)の方々は、全体として人生の満足度が高く、社会的・経済的に成功されている可能性が高いと想像します。
反対に、自らを後者(他人を愚痴る)だと認識された方々は、日常的に『上手くいかない』と感じる場面も多く、人生に対する満足度も高くないのではないでしょうか。
最近では、新規クライアントさんの面談は経営者(社長さん)に限定してお受けしていますが、当然ながら、この立場にある方々は『自己責任』という感覚を体得していらっしゃいます。
対して、開業初期にお受けしていた一般の方々(会社員)は、冒頭にご紹介した『前者』と『後者』に大別されて、両者の人生が大きく異なることを目の当たりにして来ました。
例えば、このような身近な事例で考えるとイメージし易いかも知れません。
ある時、あなたがATM(現金自動入出金機)を利用する必要があり銀行に行くと、既に4〜5名の人たちが並んでいたとします。
本来であれば、その程度の人数であれば、それぞれが一取引をスムーズに操作することで5分も待っていれば自分の順番がまわって来るはずです。
しかし、案の定(?)ATM操作に不慣れで手間取る人がいたり、一人で連続して複数取引を実行しようとする傍迷惑な輩がいてこの状況を複雑化させるんですよね(笑)
そのような人物が二人と連続しようものなら、途端に後続の人たちはピリつき始めます。
このような場面に遭遇した時、前者(自分自身にフォーカスできる人)はどのように考えて・行動するのでしょうか。実は、解決策は無数に存在しています。
例えば、今までATMで実行していた操作を、これを契機としてインターネット・アプリ経由の手続きに移行するというのも一手です。
メガバンクを中心に、未だに窓口付近には不要な人員が溢れていますから、彼ら・彼女らに『仕事』を与えてあげれば、水を得た魚のように喜んで操作を教えてくれると思います。
もしかすると、ATM操作よりも手数料を低く抑えられるか、無料になる場合もあるかも知れません。
また、東京・大阪をはじめとした大都市圏の都心部であれば、徒歩5分圏内に複数支店が存在していることもザラですよね。ATMの台数が多い店舗を検索し、そちらに向かう方法も得策です。
もちろん、それらの代替手段を考えた上で、総合的に判断して『このまま待つ』という選択をするのもアリ。結果は同じでも、何も考えず受動的に状況を受け入れるより、ストレスは大きく緩和されます。
ただ、他人にブツブツと文句を垂れるだけの人(後者)とは、まったく異なりますよね。
取り上げたのは日常の些細な一場面ですが、ひとつ一つの物事にどのようなスタンスで臨むかにより、人生全体ではパラレル・ワールド級の歴然たる『差』として現れてきます。
本業の話題に戻ると、資産形成というテーマでも、自分以外の『他者』にばかり理由を求めて言い訳をしている人は意外なほど多く、世間に溢れています。
ここ数年『親ガチャ』なる言葉が流行しましたが、これは、私が大嫌いな言葉の一つです。
確かに、生まれた環境により差があることは認識していますが、人生の充実度を最終的に決めるものは『外部環境』ではなく、その人自身がインストールしている『ソフトウェア(物ごとの考え方・捉え方)』です。
現時点で『上手くいっている人』も『そうでない人』も、良くも悪くも、その結果に至る原因は自らが作り出しているというのが真実です。
前者(上手くいく人)ほど『運が良かった』と謙遜する方が多いのは、とても皮肉なことですが。
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太