今日のテーマは、『評価の割れる雇用統計、5月度:FOMCで利上げは回避されるのか??』です。
日本時間・先週7日夜、
米労働省より、3月期の『雇用統計』が発表されました。
それによると、
景気動向を反映しやすいとされる非農業部門就業者数は、
市場予測(23.9万人)を僅かに下回り『23.6万人』。
直近の推移を見ると、
1月期が51.4万人、2月期が31.1万人となっており、
前月比としての増加数は、落ち着きを取り戻しています。
また、
『失業率』は市場予測3.6%に対して、実際は3.5%と、
相変わらず、米国としては歴史的低水準が続いています。
そして、
タイトルで述べた通り、これら雇用統計の数値に対して、
市場には異なる2つの『解釈』が渦巻いている状況です。
私を含めて、
多くの投資家は、発表値を『ポジティブ』に捉えており、
緩和に転じる局面、次回の上昇が近いと予想しています。
具体的なサインの1つは、
5月に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)の場で、
継続した政策金利の『利上げ』が見送られるということ。
2022年3月以降、
約半世紀ぶりとされる激しい『インフレ』を抑え込む為、
FRBは、類を見ないハイペースで利上げを断行しました。
しかし、
今年3月、中堅銀行2行が連続して破綻したのを契機に、
同月開催のFOMCでは利上げのペースを減速しています。
それに加えて、諸々の経済統計が奮わない状況となれば、
金融政策の転換を迫られても、必然ではないでしょうか。
ただ、
当局・FRBは、インフレとの戦いを『道半ば』と表現し、
暫くの期間『利上げ方針』を継続することを匂わせます。
現時点、
米国の政策金利は『4.75%ー5.00%』とされており、
当初、予定されていた『最終到達点』に肉薄しています。
恐らく、
12日のCPI(消費者物価指数)や金融業界の動向を見て、
最終的な判断が為されますが、引き続き目が離せません。
米国の『金融政策決定会合』に相当するFOMCですが、
5月度の開催日程は、日本がGW真っ只中の2日ー3日。
個人的には、
2021年11月以降、だらだらと継続した下げ相場で、
想像以上の『仕込み』を進めることが出来たと感じます。
準備は整っているので、転換期はいつ来ても大丈夫です。
前半部分でも触れた、市場に渦巻く2つの異なる解釈は、
果たして、どちらの方に軍配が上がることになるか??
近い将来、訪れるであろう上昇局面が、益々楽しみです。
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