今日のテーマは、『世界初の認知症治療薬、FDA(食品医薬品局)承認に考えること』です。
今朝の新聞誌面は、この話題で持ちきりですね。
世界初の『認知症治療薬』、FDA(食品医薬品局)承認。
現在、
日本国内の認知症患者は、約500万人と推計されており、
そのうちの6割から7割がアルツハイマー型と言われます。
また、
世界に目を向けると、認知症患者は数千万人規模となり、
人口増加、高齢化の加速により、今後1億人突破は確実。
私自身、
晩年、祖母がこの疾患を発症した経験があることから、
本人は勿論、周囲の人間の大変さも実体験しています。
もしかしたら、
将来的に、自分自身が発症する可能性も十分あるわけで、
決して『他人事(ひとごと)』と思うことが出来ません。
一般的に、
『長生き病』と総称される疾患の1つを占めるもので、
65歳以上の高齢者では、10人に1人が発症します。
未だ、
世の中には『宝くじ』を購入する愚かな納税者がいますが、
その当選確率より、格段に高確率で当選する事になります。
このように説明したら、『当事者意識』も生まれるでしょうか。
今回、
この話題に強く関心を惹かれた大きな理由は、もう1つあり、
唯一『会社員』を経験した会社が、『エーザイ』だからです。
所属当時、
『アルツハイマー型認知症の進行抑制』を謳うアリセプトは、
会社としても、営業マンとしても、群を抜いた看板主力商品。
最盛期、
世界グローバルとして『年間3500億円』の売上があり、
天文学的なレベルの『超大型ブロック・バスター』でした。
想像してみて下さい。
1つの商品・製品の売り上げだけで、大企業が1つ出来ます。
そのインパクトは、私自身、正確に測り知ること出来ません。
更に、
今回、FDA承認の『アデュカヌマブ』は根治薬として期待され、
正式稼働すれば、前期の『アリセプト』のインパクトを超える。
*日本国内の承認は早くて2022年以降であり、FDA承認も、
臨床の効果如何では、取り消される可能性も残っていますが。
作用機序は、
現時点、疾患の原因と考えられるアミロイドベータ(Aβ)を、
人工的な抗体を点滴することで、脳内から除去するというもの。
この辺り、
ロジックとしては単純そうに見えても、世界的メガファーマも、
相次いで、臨床試験ストップしたことを考慮すると超難題です。
私自身、
『エーザイ』を退社して6年ほどの時間が経過していますが、
『アデュカヌマブ』は、当時から臨床試験が進められたもの。
承認に至るまで、
幾度となく『臨床試験』と『中断』を繰り返して来たもので、
FDA承認は、間違いなく、競合他社を圧倒的にリードします。
前述の通り、
世界全体での認知症患者数『1億人』突破は、時間の問題で、
その増加傾向は、21世紀後半まで継続すると考えられます。
それを考慮すると、
『アデュカヌマブ』が、世界的にも本格稼働する時が来れば、
『年商1兆円』を超える『怪物ブロック・バスター』が完成。
日本の製薬企業『エーザイ』は、今後も安泰な時期が続きます。
事実、
FDA承認の速報が流れた、日本時間本日(6月8日)未明、
先ずは、取引中だった米国市場にて同社株は爆上げします。
米国の場合、
日本市場のような『値幅制限』が存在していませんから、
前日比50%超上昇し『116.03米ドル』で取引終了。
日本市場に至っては、
午前9時の取引開始以降、売買成立しない時間が続いて、
最終的にストップ高の『9251円』で本日終了します。
と言っても、
本日、売買成立したのは僅か『228,500株』ですから、
このまま行けば、数日間は『終値ストップ高』取引が継続。
米国市場の取引価格から考えて、日本市場でのそれは、
理論値として『1万3000円』付近に落ち着くはず。
値幅制限(ストップ高)という制度が設けられている分、
その到達に対して、少しだけ『時間』を要する事になる。
もちろん、今後の米国市場の展開次第では影響受けますが。
それで、
今や、世界的にも注目を集めている『エーザイ』を退社して、
独立・起業の道を選んだことは、一見すると馬鹿げています。
片や、
日本国内では『大企業』の看板・信用があるものと比べて、
独立・開業してからは、ほぼ『裸』という表現が適切です。
もしも、
自分自身の子供が、将来的に同じ選択をしようとした時に、
快く背中を押してやる『勇気』があるかは、甚だ疑問です。
今回、
世界的な治療薬を開発し、承認に漕ぎ着けたことで、
エーザイの盤石性は、今まで以上のものになります。
しかし、
私自身、『会社員』として一緒に働かせて頂いた方々で、
同社に在籍できている人間は、今、殆どいないのが現実。
これは、
『エーザイ』という会社の将来性を悲観し、自ら離れたのではなく、
会社サイドから雇用を打ち切られた中高年層の多さを表しています。
昨年末、
久方ぶりに電話連絡をした、20年戦士として戦う大先輩は、
社内で『45歳定年制』が暗黙の了解だと教えてくれました。
繰り返しますが、『エーザイ株式会社』は、今後も盤石です。
しかし、
『エーザイ株式会社』が盤石であることと、そこに所属する、
従業員サイドの『雇用』は、残念ながら相関性がありません。
6年前、
私自身が、自らの人生に感じた『ミッション』実現のために、
『エーザイ』という大企業を辞めた判断は、馬鹿げています。
しかし、
それ以降、『後悔』を感じた瞬間は、1秒すら存在しないのと、
自ら『価値創出』できる人間になれた誇りは、確実にあります。
恐らく、
今から、10年間、20年間と時間が経過していくにつれて、
この時の判断・決断は、どんどん『正解』へと変化していく。
決して、『エーザイ』という企業だけに通じる話じゃない。
皆さんも、是非『当事者意識』を持って考えてみて下さい。
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