今日のテーマは、『自らの判断の正誤は、最後まで気付くことが出来ないという残酷な現実』です。
昨日の公式ブログでは、
『ビッグマックの価格が示す投資すべき理由』と題して、
リスク回避を最優先する現金・国債保有という行動では、
資産の価値下落をリカバリー出来ないとご紹介しました。
仮に、
バブル期の預金金利と現代のそれが同じ水準にあるなら、
私たちは無リスクで現預金を10年間で2倍に出来ます。
しかし、
長年のゼロ金利社会がようやく終わりを告げたとは言え、
メガバンクの預金金利は未だ1%に未達の0.10%程度。
実質0.079%の金利では、
100万円に対して790円ほどの利子しか受け取れず、
中長期視点では確実にインフレに打ち負かされてしまう。
もちろん、
『投資しないこと』が人生の信条であれば尊重しますが、
確率100%の負けゲームであることは理解すべきです。
ここまで、
投資(広義は資産形成)する事の重要性を述べましたが、
当然、手段を選ばす何でも良いという訳ではありません。
むしろ、
その言葉が示すのは、玉石混交・魑魅魍魎の世界であり、
無限増殖する選択肢のうち軽く9割以上がニセモノです。
そして、
世間一般の大半の方々が、何気なくニセモノを選択して、
最後までそれに気付かず実行しているものと想像します。
少し前の記事で、
古くからの知り合いが、如何にも怪しい融資ビジネスに、
自らセルサイドとして加入していたことを紹介しました。
私自身、
ネットの世界の住人になるつもりなどは更々ないですが、
ソーシャル・メディアの投稿をたまたま目にしたところ、
明らかに浮き足立つものが散見されるようになりました。
派手な生活は、分かり易く人を引き付けられますからね。
特に、
何かを積み上げた経験がなく、一発逆転思考の人間ほど、
簡単に捕獲ができるのでマーケティング的には成功です。
ネタバラシをすると、
その原理は単純で、月収が50万円でも100万円でも、
コストは投資だと暗示をかける(言い聞かせる)ことで、
毎月使い切れば、生活はいくらでも派手に見せられます。
大きな問題は、
1つは、そのライフスタイルでは余剰資金が残らない為、
保有資産(特に純資産)が永遠に増えることがないこと。
加えて、
2つ目は、現役で労働収入を得ているうちは良いですが、
年齢を重ねてそれが途絶える時は必ず訪れるということ。
そして、
人生の最終盤(多くは離職する直近)を迎えて、初めて、
そのような人達は自らの選択の誤りに気付くことになる。
あなたはそのプロセスで真偽を見抜くことが出来ますか。
擦り傷は仕方ありませんが、致命傷は挽回が不可能です。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太