今日のテーマは、『GDP(国内総生産)世界4位転落以前に、日本人が意識すべきこと』です。
10月23日、
IMF(国際通貨基金)が公表した所によると2023年、
名目GDPで日本はドイツに抜かれて世界4位に転落する。
未だ、
年末までの為替変動如何により最終確定はしていないが、
4兆3000億ドル前後で両者が拮抗しているのは事実。
今年全体を通して、
為替相場は『1米ドル=150円付近』で推移しており、
日本が生み出す付加価値が過小評価された感は否めない。
対して、
ドイツ経済は、直近は『強いユーロ』に支えられており、
米ドル換算されたGDPの評価値が高くなることは確かだ。
しかし、
本質的問題はそこでなく、2023年よりずっと前から、
一人あたりGDPは圧倒的な差で負けてしまっていること。
実際に、
ドイツの人口は2021年時点で『約8320万人』と、
約1億2500万人の日本人口と比較して3分の2程度。
つまり、
両国のGDP総額が同等で拮抗するという事は、単純計算、
一人あたりのそれは『1.5倍』の差がある事を意味する。
2010年、
日本はGDP総額で、遂に中国にキャッチ・アップされて、
前世紀終盤から維持した2位の座を譲る出来事があった。
ただし、
それが起こること自体、もともと『時間の問題』であり、
このイベントは日本にとって悲観的になるものではない。
何故なら、
国土、人口、資源に圧倒的な格差のある大国に対しては、
これまでGDPで上回ってきたことの方が凄いことだから。
しかし、
今回ドイツ(人口で劣る国)にGDPで抜き去られた事は、
中国のそれとはまったく異なる『意味合い』を持ちます。
更に、
もっと意識すべきは、それ以上に時を遡った2007年、
小国シンガポールに一人当たりGDPで抜き去られたこと。
以前も紹介した通り、
国土、人口、資源、産業で圧倒的格差のある国に対して、
生み出す付加価値で負けることは『完敗』を意味します。
直近では、
『平均賃金』の観点でも、アジア諸国に抜かれつつあり、
2010年以降、日本の凋落ぶりは顕著さを増している。
近い将来、
日本が『経済大国』から溢れて、胸を張れなくなる時が、
私たち日本国民に刻一刻と迫りつつあることは現実です。
果たして、どれだけの人等がその事実に気付いているか。
私たちは、常識をアップデートすべき時期に来ています。
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