今日のテーマは、『原油というコモディティは、時代遅れの投資対象か??』です。
世間的には『ガソリン価格高騰』として認識されています。
目下、『原油価格』が、歴史的高値圏で推移していますね。
本日(2月22日)付、
取引単位1バレル当たり、97ドルに突入する場面もあり、
約8年ぶりの『100ドル突破』も射程圏に捉えています。
一昨年(2020年)、
世界的な経済活動の抑制から、取引価格はマイナス圏突入、
昨年も、概ね『20ドル台』で推移していたと記憶します。
その時点から比較して、
現在、推移している取引価格(1バレル=90ドル台)は、
天文学的リターン(上昇率)を叩き出していると言えます。
皮肉にも、
常々、『投機対象』としての出資に対してはネガティブな、
暗号資産(仮想通貨)に見られる上昇率に近いものがある。
確かに、1年未満で資産が数倍になるのは、魅力的ですね。
ただし、ギャンブルの領域は抜けない為、お勧めしません。
話を戻すと、
直近、取引価格が歴史的高値圏を推移する『原油』ですが、
基本的に、その数字(価格)は需供バランスで決定します。
学生時代、
市場原理の働きから『需要曲線』と『供給曲線』の接点で、
『取引価格』が決定すると、社会の時間に習ったアレです。
この辺り、
感覚的に理解できる点も多いですが、『供給』があっても、
社会からの『需要』がないモノ・サービスは買われません。
反対に、
社会からの『需要』があるにも関わらず、何らかの理由で、
『供給』が滞っている時は、その取引価格は高騰していく。
現在、
何故、世界的に『原油価格』が高騰しているのかと言うと、
1つは産油国サイドの供給が増産体制に入っていないから。
加えて、
ロシア・ウクライナ間の緊張が高まる中、更なる生産抑制、
そして、『需要増加』が予測されている事が考えられます。
近年、
先進諸国を中心に、『SDGs』なる概念が提唱されますが、
不思議な事に、各国共通して『軍事分野』は治外法権です。
その証拠に、
『軍事分野』でのスマート・エネルギー化は進んでおらず、
多くの戦闘機は、未だに大きく『石油依存』していますね。
20世紀後半、
私たちが幼少期を送った1980年代、90年代であれば、
『石油』の枯渇が、声高に叫ばれていた時代がありました。
しかし、現在、この『嘘』は完全にバレてしまっています。
実際、
地球上には、未採掘の『原油』がまだ大量に存在しており、
少なくとも、今世紀中に『枯渇』することは無さそうです。
一時期、
『シェールガス』が代替エネルギーとして注目集めますが、
採掘コストの観点から、採算が合わず、現在は頓挫中です。
直近では、
『地球温暖化』の主犯格として、路線変更されていますが、
様々な場面で標的にされ、『脱石油化』が叫ばれています。
その理由として、
現在の産油国サイド(埋蔵国ではなく)に位置する大半が、
『イスラム圏』の国家であることも、無関係と思えません。
『キリスト教圏』の国々は、ここでも覇権を得たい訳です。
このように、
その時代ごと、様々な『阻害要因』は存在していながらも、
『原油価格』は、未だに高値圏を推移し続けているのです。
果たして、『石油』は、時代遅れの投資対象だろうか??
恐らく、今後数十年間にわたり『需要』は無くなりません。
私は、これからも資産ポートフォリオに組み込み続けます。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太