今日のテーマは、『財政支出55.7兆円は、日本経済の救世主になり得るか??』です。
先日の公式ブログでは、近年、話題に挙がる経済理論、
『MMT:現代貨幣理論』を取り上げて展開しました。
繰り返しますが、私の見立てでは『ネガティブ』です。
勿論、
『自国通貨立て債券』が無限に発行可能なのであれば、
それはそれで『素晴らしい世界』が広がると考えます。
この言葉は、何も、『皮肉』などは含まれていません。
先日もお伝えした通り、
もしも、現実世界でそれ(MMT)が成立するとしたら、
日本政府も、もっと思い切った『経済対策』が可能です。
ここまで、
コロナ禍2年で『一律10万円』のドケチ給付ではなく、
『0』を2桁増やして、大判振舞いすることも可能です。
しかし、
現実世界でそれ(1000万円給付)が起こらないのは、
『自国通貨建て債券』の乱発に大きなリスクが伴うから。
そもそも、
『借金:債務』に返済義務が付されるのは自明ですから、
国家だろうが、無限に積み上げて良いわけがありません。
独断と偏見で理論展開すると、一般的なMMT支持者は、
基本的に『お金』を持っていない人々が多いと感じます。
要は、
既存の『貨幣システム』からドロップ・アウトした人が、
自らの『存在価値』を証明する為、新ルールを主張する。
若しくは、
『現行ルール』においての『退場宣告』を受けた方々が、
起死回生の一発逆転を信じて、『新世界』の誕生を願う。
残念ながら、私自身、それを『幻想』と捉えていますが。
数学的にも美しくない説明は、どこかが破綻しています。
本題に入ると、
先日も取り上げた『財政支出:約55.7兆円』ですが、
この発表を、日本市場は短期的視点で『好感』します。
実際、
先週末の『日経平均株価』は前週比較プラスで終わり、
『2万9,745円87銭』と、大台3万円に再び肉薄。
これは、
『財政支出』の総額が、事前市場予測を上回った為で、
日本国内の『内需』押し上げの期待感から来ています。
確かに、
『経済』とは、貨幣の循環速度が鍵を握っているので、
政府主導でエンジンを掛ければ、ブーストは効きます。
果たして、
その『財源』はどこから来ているのか未だ不明ですが、
短期的視点では、循環速度は、若干速まりそうですね。
しかし、
『本質』が伴わないため、中長期的な継続性は疑問で、
日経平均が3万円突破して、上昇し続けることはない。
むしろ、
短期的な起爆剤を用いる『副作用』として考えるのは、
シンプルに、国債増発による長期的な信用の下落です。
実際、
上記公表後、再意見市場は下落し、売り優勢の展開で、
償還期間に関わらず、一律に下落して推移しています。
また、
民間アナリストからの評価も一律に厳しくなっており、
『金額』という観点以外、目新しさ無しと一蹴します。
常々、
『お金』の問題は『お金』で解決しないと言いますが、
今回の『財政支出』も市場に飲み込まれて終わります。
必然、
中長期的な視点での『上昇要因』も見当たらないため、
引き続き、私の主戦場も『海外市場』という事になる。
日本市場が嵌り続ける沼は、簡単には抜けられません。
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