今日のテーマは、『政府・日銀の姿勢に重なる、第二次世界大戦末期の幻影』です。
目下、
『底』を打つ気配を全く見せず、円安が進行しています。
2022年初、対基軸通貨と比較した際の為替レートが、
『115円前後』で推移していた時代が懐かしいですね。
潮流が変化したのは、第1四半期終盤に差し掛かる3月。
その時点ですら、
夏に『ピーク』を迎えるとされたターゲットの予想値が、
『135円』であることに、大多数の人が懐疑的でした。
もちろん、希望的観測も持っていた、私自身も含めます。
ところが、
蓋を開けてみると、その為替目標値を達成するどころか、
それにとどまらず、『140円台』の大台も軽々と突破。
更には、
1990年以来、32年ぶりの円安水準も更新しており、
1ドル=150円という、次なる大台突破も射程圏です。
既に、
多くの方々が、日常生活でも実感・体感されている通り、
急激な為替変動により、国民生活は窮地に立たされます。
善・悪は一旦脇に置くとして、
もしも、急激に進行する『円安』を解消するのであれば、
即効性があるのは中央銀行による政策金利の利上げです。
もちろん、
現在の状況は、種々な要素が絡み合い導かれていますが、
最大の要因が『日米金利差拡大』であることは確実です。
主因がそれなのであれば、それを取り除いてやればいい。
ただし、
政策金利の利上げは、市場全体の金利アップにも繋がり、
借金大国:日本においては、国債費の増大を意味します。
つまり、
それ相応の『痛み』も伴うことになりますが、そもそも、
凡ゆる物事で『メリット』のみ存在する事はありません。
過去を振り返れば、
『為替介入』という常套手段に関しても、今回ばかりは、
殆ど効果を生まないことを、繰り返して述べてきました。
何故なら、
投入可能な外貨原資は『20兆円ほど』に限られるため、
米ドル・日本円の取引量と比較したとき、雀の涙だから。
正に『焼け石に水』状態で、一瞬で蒸発してしまいます。
極論、
今回の通貨戦争は最初から既に『弾切れ』だったのです。
にも関わらず、
日本政府は更なる『為替介入』の可能性を匂わせており、
対策を打っている風の『ポーズ』を取り続けていますね。
一部の国民には、完全にバレているにも関わらず、です。
また、
日銀・黒田東彦総裁も、自らの任期全うしか念頭になく、
世界に逆行した『緩和継続』に対して、今尚肯定的です。
この姿勢は、タイトル通り大戦末期の幻影が重なります。
最初から、
国土、人口、資源、軍事力等の要素で劣勢にも関わらず、
大国・米国に、勝利できるかの如く、戦いを挑んだこと。
さらに、
戦局は厳しさを増して、自国の被害が甚大にも関わらず、
虚偽の情報(戦果)を報道して、国民を欺き続けたこと。
この国は、約80年前から、ほとんど変化していません。
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