今日のテーマは、『昭和世代の日本人には、すべての価値観のアップデートが求められている』です。
最近、
ドラマを観ていて気付かされるのは、ジェンダー多様性、
つまり『LGBTQ』にフォーカスした作品の圧倒的な多さ。
いや、
むしろ、時代としてそれすら普通として扱われている為、
『LGBTQ』はメインテーマですらなく作中で描かれます。
一昔前であれば、
性的マイノリティー(?)に対して、日本人全体として、
差別されることが当然のように考える時代がありました。
しかし、
もし仮に、2024年現在もそんな愚行を冒していたら、
間違いなく、あなたの方が周囲から軽蔑されるでしょう。
古今東西、
人の価値観、世の中の大勢が『正しい』と感じる概念は、
時代の変遷とともに、絶え間なく変化していっています。
そして、
それは、ある『特定の分野』に限定されるものではなく、
人間社会のすべてに共通している真理と実感しています。
昨日の公式ブログでは、
『介入を匂わせる政府は大本営発表に等しい』と題して、
直近の為替動向に対する、私見を展開させて頂きました。
4月11日時点、
相変わらずそれは1米ドル=153円台で推移しており、
政府が牽制する介入は一向に発動の気配すらありません。
繰り返しますが、
日本は既に弾切れ(介入に必要な原資)を起こしており、
政府の言う、適切な対応を取るための準備はありません。
そして、
実質的価値は世界全体の需給バランスで決定されるため、
今後の日本の国力がそのまま投影されることになります。
果たして、
今から10年以上前、サブプライム危機直後に記録した、
1米ドル=100ー110円時代は再来するでしょうか。
もちろん、
未来は誰にも正確に予測できないことが前提条件ですが、
少なくとも四半世紀、その可能性はほぼゼロと考えます。
もし仮に、
原油決済における米ドルのように直接関係ない取引まで、
『日本円』が浸透していれば、状況は大きく異なります。
しかし、
そうではなく、ローカル通貨の一選択肢である日本円は、
日本の国力と連動する形でその価値が決定されています。
コロナ禍も明け、
インバウンドが復活して観光業は活気を取り戻しますが、
人口減少も相まり、純粋な内需は確実に減少傾向にある。
この状況で、
日本円の世界的プレゼンス(存在価値)が高まることは、
よほど、外的要因の『想定外』がない限りあり得ません。
そして、
急激な円安の進展は、私たち国内居住者の生活に対して、
想像以上に大きな影響を与えているというのが現実です。
何故なら、
エネルギーの9割、食糧の6割を輸入に依存する国では、
円安の進展は社会全体におけるコスト増を意味するから。
反対に、
海外居住者から見れば、日本は『安い国』に成り下がり、
かつて途上国に対して抱いた感覚の逆転が起きています。
実際、
20世紀後半、日本が格下と見ていたアジア諸国よりも、
今の日本は『断然安い』という評価が大勢を占めますね。
化石化した価値観をそのまま披露していたら笑われます。
経済の分野も、時代に合わせたアップデートが必要です。
——————————————————————–
2023年1月よりセミリタイア生活に入っているため、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
——————————————————————–
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太