今日のテーマは、『世界的な【超低金利時代】に、老後資産の【年金頼み】は成立しません』です。
昨日の公式ブログでは、
『日本国財政の【ヤバさ】は、貯蓄型保険【円建て回帰】にも現れる』と題して、
国内生命保険各社が、『貯蓄性:円建て商品』に回帰する流れをご紹介しました。
理由は、大きく2つあります。
1つ目は、
これまで、優先販売された『外貨建て保険』の悪事が表沙汰になり、
世間全体として周知された結果、『ウソ』が通用しなくなったこと。
2つ目は、
これまで、低迷を続けてきた『貯蓄性:円建て商品』について、
直近では、『運用利回り』が改善される傾向にあったことです。
このフレーズだけ聞けば、魅力的に感じますよね(笑)
しかし、
『運用利回り』がアップしたと言っても、実際には、
『年率0.25%』ほどの超低空飛行が続いています。
仮に、
『複利運用』したとしても、税引き後の実質利回り『0.20%』では、
元本が『2倍』となるまでに、『360年間』もの歳月がかかります。
恐らく、
いくら急激に『医療』の進歩が進んだとしても、
私たちの世代は、360年間は生きられません。
そうなると、
『0.25%(*実質0.20%)』運用を選択した瞬間に、
既に、『負けゲーム』が決定していることになりますよね。
ただ、
世界標準では『常識(当たり前)』とされるこの考え方も、
悲しき哉、日本人の多くの方々には、理解されていません。
その結果、
『21世紀』に突入して、既に、20年間が経つにも関わらず、
日本人の大半は『化石化』した資産形成プログラムを進めます。
具体的には、
『年功序列』『終身雇用』を、毎日祈りながら信仰し続けて、
『預貯金』『マイホーム購入』というファイナンスを繰返す。
更に、
個人的に『最悪』だと考えるのが、今後の『困窮』が確実視される制度、
『年金』に依存して『ライフ・プランニング』を考えるという行動です。
もしも、あなたがそうであれば、考え直した方が良い(笑)
と言うか、
もしも、考え直して、具体的に『行動』を変化させなければ、
将来的に『リスク』が顕在化した際、挽回不可能になります。
先日も、それを示すような報道が出ていました。
『国内生保各社、確定給付年金の予定利率を引き下げへ』
本題とは逸れる為、ここでは『確定給付年金』の説明は避けます。
でも、大切なことなので、システムを知らない方は自習して下さい。
話を続けると、
企業型年金制度の1つとして『確定拠出年金』を運営する生保各社は、
契約者に約束する『運用利回り』を、順次、引き下げはじめています。
代表的なのは、
約2ヶ月前の10月、国内生保大手の『第一生命保険』は、
現行制度で『年率1.25%』だった一般勘定の予定利率を、
一気に1%引き下げて『0.25%』とすると発表しました。
奇しくも、昨日ご紹介した『貯蓄性:円建て商品』と同じ数字ですね。
一般的に、
『確定給付型年金』における、資産の構成割合については、
国内債権・株式、外国債権・株式等も独立して存在する為、
『一般勘定』が、直接的な影響を与える訳ではありません。
しかし、
国内・外国合計で、全体構成の『40%超』を占める債権運用は、
常々お伝えしている通り、『超低金利時代』では殆ど増えません。
それこそ、
先進主要国の『信用格付け』の高い債権は、ほぼ0%に近いか、
悲惨な場合、『マイナス・リターン』という数字すら付けます。
前述の通り、
国内生保各社が、『拠出型年金:利回り引き下げ』を実行しますが、
特性上、ポートフォリオを見れば、致し方なしというのが実情です。
この傾向は、今後も、暫く『変化』はしないでしょう。
『投資』に明るい方々なら理解できますが、一般的に、
『顧客』から多くの資金を集めて運用するファンドは、
『私募』でない限り、大きなリスクは取り切れません。
特に『日本人』は、
『大きなリターン』を得るよりも、『損失回避』したいと考える為、
どうしても、公的機関が預かる『他人のお金』は安定運用されます。
もしも、
老後資産を形成する『目標利回り』を達成するなら良いですが、
残念ながら、そのスタンスでは、実現する可能性は、ほぼ皆無。
その結果、
既存の、公的な『年金制度』に依存した老後設計をする人は、
予定していたリタイア目前になって、初めて、現実に気付く。
『全然、リタイアなんて出来るわけないやん』、と。
日々、情報発信し続けていることですが、『私たちの世代』は、
『自助努力』により『資産形成』を進めていく必要が有ります。
既存制度と違い、
個人レベルで、リスク・コントロールして資産形成を進めることで、
『リスク』と適切な距離感で付き合いながら、保有資産は増やせる。
勿論、『金融リテラシー』を高めることなく、その実現も有りませんが。
兎に角、
これまで通り、『敷かれたレール』に乗り続けていれば、
『ニコニコ年金ライフ』が送れる時代は、終わりました。
多くの方々が、その『ルール変更』に早く気付くことで、
具体的に『資産形成』をスタートされることを願います。
『年金頼み』をしていたら、きっと『痛い目』に合います。
定期開催する『資産形成セミナー』は、今後も、暫くの期間、
『リアル』『オンライン(Zoom)』を並行して開催します。
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ご希望頂いた方への『1対1:個別受講』も対応させて頂きます。
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受講希望される方は、この機会を、ぜひ有効活用して頂けたら幸いです。
(*予告なく終了する場合もありますので、ご了承下さい。)
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井上耕太事務所
代表 井上耕太