今日のテーマは、『個人レベルで成立しない事は、国家レベルでも成立しない』です。
昨日の公式ブログでは、
『半世紀で30%の人口が消失するジパング』と題して、
日本に対して、ネガティブ評価する理由を紹介しました。
少しだけ振り返ると、
日本国の総人口は、今後半世紀で『3分の2』に減少し、
数にして、『約4000万人』の国民が失われることに。
また、
この間『年間出生数』は半減することが予想されており、
若年層・現役世代は、総人口以上の速度で減少していく。
2070年時点、
総人口が『8700万人』になる事は先に述べましたが、
数字の中身を紐解けばより壊滅的な未来が待ち受けます。
もちろん、
国家としての経済規模も人口減少とほぼ比例して縮小し、
国際社会におけるプレゼンス(存在感)も低下していく。
この状況で、
今から半世紀後、21世紀も終盤の『日本国』に対して、
『希望』を見出すほうが、難しいのではないでしょうか。
私が日本市場に投資しない理由は、上記一択で十分です。
しかし、
『もう1点、理由を挙げろ』と言われるならば、それは、
日本が抱えている『財政問題』で納得頂けると考えます。
ご存知の通り、
20世紀終盤から、この国は『借金体質』が常態化して、
国家債務は、毎年『雪だるま式』に膨張し続けています。
恐らく、
昨年度末時点、国全体の借金は『1400兆円』を超え、
対GDPでは200%は愚か、300%へと迫っています。
結論から言うと、
この借金(国家債務)は完全返済することが出来ません。
それどころか、
現状のままの『国家運営』を続けていくとすれば、今後、
国家債務(借金)が減少へと転じることすらないのです。
果たして、
猛烈なスピードで『借金』を積み上げ続けている国家に、
『未来:希望』を感じることなど出来るでしょうか??
不思議なことに、
世の中の経済学者・アナリストの中には、一定の割合で、
国家が債務を積み上げることに肯定的な人が存在します。
自然の摂理を考えた時、正気の沙汰とは思えませんよね。
もし仮に、
その方々が、自らの収入レベルを超えた生活を送り続け、
一生涯『借金』を積み上げられたら、正当性を認めます。
確かに、
『個人』より『国家』の方が、その寿命は長そうですが、
だからと言って、未来永劫、理屈は成立しないでしょう。
やはり私は、日本に投資することを躊躇ってしまいます。
——————————————————————–
2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
——————————————————————–
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太