今日のテーマは、『世界で最も優れていると評価された日本の社会保障制度が終わる日』です。
タイトルにある通り、
私たちは生まれた時からその環境にあり実感しませんが、
日本の社会保障は、最も優れていると評されていました。
冷静に考えると、
経済状況を問わず、ほぼ平等に医療を受けられることは、
世界全体の医療の基準から見ると、驚愕すべきことです。
また、
定年以降の老後生活を公的年金で支えられるシステムも、
海外諸国と比較した時、恵まれ過ぎた環境にありました。
この制度が、
世界大戦の大惨敗から急速に復興するプロセスにおいて、
20世紀後半まで機能する時期があったことは事実です。
しかし、
新世紀に突入して以降は、取り巻く環境の変化によって、
急速に、そして、確実に崩壊の一途を辿りつつあります。
それは、
成熟期にある日本経済が停滞していることも理由ですが、
最も大きな原因は、人口ピラミッドが大きく崩れたこと。
2000年以降、
国内の出生数は年間平均3.6%のペースで急減しており、
四半世紀前のそれと比較して、ほぼほぼ半減しています。
反対に、
ベビーブーム前後に生まれた方々は確実に高齢者となり、
65歳以上の人口は、かつてない規模まで増大している。
社会保障で言えば、
保険料をメインで支払う世代、支える側の人間が減少し、
受給サイドの世代(高齢者)が急増しているということ。
この状況で、従来の制度を維持することなど不可能です。
先日、
総務省より公表された、15日時点の人口推計によると、
日本の総人口は前年から59万人減の1億2376万人。
対して、
65歳以上の人口は、3625万人と過去最多を記録し、
最新の高齢化率も29.3%と過去最高を更新しています。
因みに、
この数字(高齢化率29.3%)は、現在世界に存在する、
約200の国・地域の中で堂々のNo. 1を記録しています。
冒頭にお伝えした通り、
かつて世界で最も優れているとされた日本の社会保障が、
もしかすると世界で最も早く破綻を迎えるかも知れない。
私たち日本人はその現実をシビアに受け止めるべきです。
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今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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