今日のテーマは、『一進一退の株式市場、果たしてトランプ上昇相場はいつスタートするか』です。

 

 

早いもので、第二次トランプ政権の誕生が決定して半年以上が経過しますが、世界の株式市場、特に米国マーケットは一進一退という状況が続いています。

 

 

年明けの就任直後、世界を混乱させた関税戦争ショックは一旦の底を打ったものの、NYダウ平均株価は昨年末に記録したピーク(4万5000ドル超)から2000ドルを超えて落ち込んだ状態。

 

 

米国のくしゃみにより引いた風邪が長引く日本市場も、日経平均株価は、同時期に記録した最高値から10%超も下落した水準で低空飛行を続けているというのが現実です。

 

 

仮に(現実的に起こり得ませんが)昨年の米・大統領選でカラマ・ハリス氏が勝利して、民主党政権が継続していたとしたら、短期的な見方では今起きている低迷はなかったと想像します。

 

 

なぜなら、その場合(カラマ・ハリス大統領の誕生)は良くも悪くもバイデン政権から大きな政策の変更はなく、FRBが推し進める金融緩和が米国経済の上昇を後押ししたはずだから。

 

 

個人的には、昨年実行された政策金利の『利下げ』から中長期の上昇相場がスタートして、評価項目をNYダウ平均株価とした時、今回のピークは5万ドル付近になると予想していました。

 

 

時期としては、2030年にぎりぎり届かない位、2020年代後半といった所でしょうか。

 

 

しかし、米国国内のインフレ圧力が想像していた以上に根強く、当初、市場全体で予想されていたペースから『利下げ』の速度は大幅に鈍化してしまいました。

 

 

そして、こちらも想像以上だったトランプ新政権の仕掛ける『関税戦争ショック』により、最初に描いたシナリオは外れるどころか、跡形もなく消え去ってしまっています。

 

 

それでは、当初の目論見は完全なる『見当違い』だったのでしょうか。

 

 

現時点で信じられる人がどれほどいらっしゃるか不明ですが、私はそう思いません。

 

 

確かに、元々描いていたシナリオからは大きく乖離しますが、プロセスは異なれど、株式市場全体が目指している方向性はまったく同じだと考えて(感じて)いるからです。

 

 

それでは、投資家の皆さんが期待する上昇はいつスタートするのでしょうか。

 

 

やはり、今回もパーティー(上昇相場)開始の号砲は『利下げ』にあると見ていて、私自身、それが『再開』されるタイミングはいつかと固唾を飲んで見守っています。

 

 

本日(6月2日)米・FRB理事のクリストファー・ウォーラー氏は韓国・ソウルで開催された講演の場で、米国が『利下げ』を年内に再開する可能性があることを示唆しました。

 

 

今尚、米国内の物価上昇(インフレ)圧力は底堅いものの、その影響は一時的なものであり、この状況が長期に継続する訳ではないとの見方を示しています。

 

 

当然ですが、世の中すべての物ごとは流動的に変化しており、良いことも悪いことも、その状態が未来永劫続いていくということなど有り得ません。

 

 

米国・政策金利の『利下げ』は市場の予測よりも近い未来に再開されて、それと共に再び『上昇相場』がやって来る。

 

 

資産形成(投資)のスタンスをドラスティックに変更する必要はありませんが、それに対する準備はしておくほうが得策かも知れません。

 

 

井上耕太事務所(独立系FP事務所)

代表 井上耕太

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井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

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