今日のテーマは、『資産形成の夜明け、世間の勝てる投資家を求める風潮に思うこと』です。
2024年、
新NISAがスタート以来、日本国民の投資に対する関心は、
過去に類を見ないほど高まっていることを日々感じます。
実際、
日本証券業協会公表のデータでは、2024年3月時点、
従来版の移行も含めたNISA口座保有者は約2500万。
今尚、
新規の口座開設者も順調に増加しており、全体に占める、
投資歴6ヶ月未満の人の割合は『約12%』と言います。
また、
日経平均株価も約34年ぶりにバブル後最高値を更新し、
直近は落ち込むものの、NYダウも4万ドル前後で推移。
人々がマーケットに魅了されるには、十分な状況ですね。
そんな中、
世間で『勝てる投資家』を求められる風潮がありますが、
その浮ついた雰囲気に個人的には違和感を感じています。
先ず、
第一に客観データとして理解しておいた方が良いことは、
短期トレードの世界で勝者は1%未満しか存在しない事。
裏を返せば、
その土俵に足を踏み入れては、99%以上が敗者となり、
例外はなく、負ける可能性が極めて高くなるということ。
つまりあなた自身も成功しない確率が圧倒的に高くなる。
また、
世の中全体で『経済的自由』を実現する人たちの割合も、
1%未満に限られる事実も知っておく方が良いでしょう。
彼らの思考回路をインストールする方がよほど得策です。
過去にも触れましたが、
私自身、資産形成スタートの20代半ばを基準点として、
セミリタイアを実現するまで『16年間』を要しました。
それは、
株式市場・世界経済全体の成長を享受する方法を選択し、
再現性・確率の高いプロセスを通るのに妥当な期間です。
周りを見渡しても、
真の成功者は鼻息荒く『勝とう』と意気込むのではなく、
冷静沈着、常に『負けない戦略』を採用・実行している。
成功の秘訣は、
直近における、マーケットの高揚に浮かれるのではなく、
10年後の経済的ゴールを見据えてスタートを切れるか。
一般には、
中々理解が得られませんが、小手先の投資手法ではなく、
資産形成に臨む『メンタリティ』の方が格段に重要です。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太