今日のテーマは、『自国通貨発行権を持つ政府であれば、無限ファイナンス可能なことは真実か』です。
昨日の公式ブログでは、
『ブラジル予選敗退に読み解く重要ポイント』と題して、
目標達成にハングリー精神が不可欠なことを触れました。
私自身、
40歳前にセミリタイアを実現できた1つの要因として、
強烈なハングリー精神を持っていたことが挙げられます。
それは、
決して大袈裟な話ではなく、ある種の渇望と言うような、
すべてを投げ打ってでも実現してやろうという情熱です。
会社員時代、
一般的水準から見れば、恵まれた年収を得ていながらも、
人生に決定権・主導権がないことに気付き愕然とした事。
もちろん、
最初から全てのプロセスが見通せた訳ではありませんが、
欲求を原動力に行動し続けた結果、今があると感じます。
これについて、
一般的に、多くの方々が『資産形成』に臨む理由として、
私と同じレベルではないこともきちんと理解しています。
むしろ、
経済的自由という概念の認知度すらまだ低いでしょうし、
荒唐無稽な水準に目標を設定する人物も少数派ですよね。
しかし、
最終目標をどこに設定するかは別として、現代に生きる、
日本人は例外なく、投資を避けられないことは事実です。
1つの理由は、
恐らく、1億2000万人の全国民が理解していますが、
公的な年金システムがこれからの時代は機能しないから。
既に、
人口増加がピークアウトして急激に減少している日本は、
2050年に高齢化率が50%に迫ると言われています。
これは、
現役世代1人で高齢者1人を支えることを意味しますが、
その状況で、社会保障制度が成立するはずがありません。
そして、
それ(社会保障の破綻)に連動した、もう1つの理由は、
借金体質を長期間継続したツケで、財政が悪すぎること。
先週9日、
総務省より公表された国の借金に関する最新データでは、
2023年末時点のそれは『1286兆4520億円』。
この数字を、
2022年度末(2023年3月末)時点と比較すると、
四半期ごとに『約10兆円』ずつ増大している計算です。
ちなみに、
日本国のGDP(国内総生産)は600兆円に未達なので、
対GDPの債務比率は『200%』を軽く超えている水準。
これは、
個人であれば年収2倍超の借金を積み上げることになり、
崇高な理論を展開せずとも、壊滅的なことが分かります。
近年、
自国通貨発行権を持つ政府は、累積債務の上限などなく、
国債の無限ファイナンスが可能という考え方があります。
MMT(現代貨幣理論)の言葉をご存知かも知れません。
果たして、そのようなことは本当に成立するでしょうか。
私見では、
それの理論展開は、一見すると正しそうに聞こえますが、
重要な主語の部分が省略されてしまっていると感じます。
つまり、
通貨発行権を持つ政府は膨大な国家債務を積み上げても、
それを解消・軽減する方法は、無数に持ち合わせている。
しかし、
『国家』の視点からは、それにより危機が回避されても、
『国民』サイドから見ればそれはデフォルトと同義です。
これからの時代、日本国民には茨の道が待ち受けている。
状況を正しく理解して資産形成に励むことを推奨します。
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2023年1月より【セミリタイア生活】に入っており、
オープン形式の【資産形成セミナー】の開催は未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太