今日のテーマは、『私たち日本人は、以前よりも遥かに億万長者になり易くなっている』です。
先週末の公式ブログでは、
『資産形成の真理が示している不都合な真実』と題して、
大半の方々が『時間』を必要とする理由を紹介しました。
簡単に振り返ると、
1つの理由はリスクを低減(資産の買付価格平準化)し、
リターンが得られることの再現性を最大限に高めるため。
確かに、
世の中に短期間で大金を得た人たちも存在していますが、
投資(投機)対象が何であれギャンブルの域を出ません。
その証拠に、
一度はそれを実現した経験を持つ、当の本人たちですら、
再現性を求めて、それを再び達成することは出来ません。
例えば、
宝くじで1億円超の高額当選を経験した人たちが、再び、
幸運に恵まれる確率が低いことは理解し易いと思います。
そして、
一般の方々の大半が『時間』を要するもう一つの理由は、
資産形成のための運用原資が確保出来ないという点です。
誤解を恐れず言うと、
先日の記事で触れた通り、資産形成の運用原資としては、
『1億円』の水準を突破して初めて意味を持って来ます。
何故なら、
株式投資で安定的に得るリターンとして期待出来るのは、
長期平均として年率5%程から良くて10%程度だから。
仮に、
目標を経済的自由(運用益で生活すること)に置くなら、
その水準を超えてこないことには到底実現が出来ません。
私にとっては、
1000万円を運良く倍増させて2000万円にしても、
人生全体に与える影響は軽微すぎて何ら意味を持たない。
増して、
100万円の原資を200万円にして喜ぶようなことは、
駄菓子屋のくじ引きに当たって歓喜することと同義です。
それでは、私自身は、日本人が『お金持ち』になること、
保有資産が1億円を超えることに悲観的なのでしょうか。
いいえ、そうではありません。
実際、
富裕層の割合を調査した統計は定期的に公表されており、
2021年のデータでは、全国で約150万世帯が該当。
この数字は、
総人口の2.75%を占めており、2013年と比較して、
約10年間で約50万世帯、1.5倍に増加した計算です。
つまり、現実の数字としてお金持ちは増えているのです。
その理由は、
直近の『株高』も僅かに関与していますが、それ以上に、
資本主義では緩やかに『貨幣価値の下落』が起こるから。
1つの事例として、
プロ野球選手の年俸として、初めて1億円を超えたのは、
3度も三冠王に輝いた落合博満さんで1987年のこと。
意外なことに、
ミスタージャイアンツで終身名誉監督の長嶋茂雄さんも、
世界のホームラン王・王貞治さんも1億円には未達です。
しかし、
2024年現在、プロ野球界の最高年俸は6億円に迫り、
かつての夢・1億円プレーヤーは50人を軽く超えます。
要は、
基準値とする『1億円』の本質的な価値が下がっており、
『億万長者』自体は厳しいハードルではないということ。
もはや『天賦の才』を持つ人だけのものではありません。
安易な道に惑わされず、
正しい道を選択すればその基準は超えられるものとして、
確固たる決意を持ち資産形成に臨むことをお勧めします。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太