今日のテーマは、『静かに進行する日本人の海外移住は、何を意味しているか??』です。
昨年(2022年)末、
外務省より、最新の海外在留邦人数調査統計が公表され、
3ヵ月を超えて、海外で生活する日本人の数が判明した。
それによると、
2022年10月1日時点、海外居住する日本人総数は、
『約130.9万人』となり、人口全体の1%に相当する。
もちろん、
『英語圏』に属する国々と比べれば、割合的には低いが、
『100人に1人』と言われれば、感覚的に多く感じる。
前述、
『海外在留邦人数調査統計』でカウントされる日本人は、
大きく2分されて『長期滞在者』と『永住者』からなる。
前者(長期滞在者)は、
2022年時点、約75.1万人で、前年比5.6万人減少、
コロナ禍、2020年以降、3年連続の減少傾向にある。
対して、
2022年現在、後者(永住者)は約55.7万人存在し、
コロナ禍、その影響も受けず前年比2万人増を記録する。
実は、
こちら(海外永住者)は、20年連続で増え続けており、
10年前と比較して140%、14万人も増加している。
彼ら・彼女らの移住先は、
約半数(27.4万人)を占める北米が断トツのトップで、
西欧(9万人)、豪州・オセアニア(7.6万人)と続く。
当然、
海外諸国も、『永住権』の取得は、決して容易ではなく、
それ相応の対価(時間・お金・労力etc.)を要している。
極論、
『日本国』に生まれ育ったのであれば、何かない限りは、
そこ(日本)に住み続ける方が、絶対的に『楽』なはず。
にも関わらず、
幾多の『ハードル』を克服するという労力を払ってまで、
日本人の海外移住者が増えているのは、何故でしょうか。
しかも、
戦争もしておらず、内紛等もなく、治安も安定していて、
現時点、世界トップ水準の生活環境を捨ててまで、です。
更に言えば、
昨年(2022年)は空前の物価高を記録したと言えど、
生活コストは、海外の先進諸国の足もとにも及びません。
事実、
世界各国の物価水準指標となる『ビッグマック指数』は、
お隣・韓国は愚か、東南アジア諸国と肩を並べています。
つまり、
その利点(?)を放棄してまで海外移住するという事は、
それを遥かに上回る『メリット』が存在するということ。
人間を始め、
生物の行動する要因は、大きく2つの理由で説明できて、
『快楽』を求める方に動くか、『痛み』を避けるかです。
残念ながら、本日の記事中で、すべて明らかにしません。
しかし、
水面下で静かに起こる『変化』に対して、敏感に察知し、
本質を見極めようとする姿勢は、いつの世にも必要です。
皆さんも、何が起こっているのか、考えてみてください。
——————————————————————–
2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
——————————————————————–
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太