今日のテーマは、『2024年、欧米諸国の利下げ転換により強い日本円は復活するか??』です。
早いもので、2024年も残り1ヵ月を切って来ました。
今年の市場環境を振り返ると、金利上昇が重荷となって、
世界全体の市場を通して、パッとしない印象が残ります。
例に漏れず、日本市場も表面的な数字の上昇とは裏腹に、
厳しい局面を打破できずにここまで来たという認識です。
確かに、
投資の神様ウォーレン・バフェット推奨の恩恵を受けて、
日経平均株価は30年ぶりにバブル後高値を更新します。
しかし、
ここでも、直近の『悪い円安』の煽りを受ける形となり、
米ドル換算した数字ではそこまで良い印象を受けません。
営業日換算、
2023年も、株式市場は3週間ほど時間を残しますが、
現状、ジリジリと揉合いで終了する確率が最も高いです。
果たして、2024年の市場動向はどうなるでしょうか。
先ず、
100%近い確率で起こるのは、欧米諸国を中心として、
高止まりし続ける政策金利が『利下げ』に転換すること。
コロナ禍、
世界の共通政策で溢れ返る緩和マネーを落ち着かせる為、
各国政府・中央銀行は急ピッチで引き締めを強めました。
その分、
株式市場も低迷ムードが漂っていた訳ですが、来年以降、
確実に起こる利下げ転換により、上昇相場が始まります。
そして、
一旦スタートした上昇圧力は、何かの想定外がない限り、
2030年までの数年間は一貫したトレンドになり得る。
投資家としては、春の訪れを楽しむ時期が到来しますね。
しかし、
それが、日本市場・日本円に恩恵をもたらすかと言えば、
今の時点では、完全に『未知数』だというのが本音です。
実際、
前者(株式市場)については、もともと世界に逆行して、
慢性的な『金融緩和政策』を維持してきた日本にとって、
欧米諸国の利下げ転換は何ら状況の変化を意味しません。
また、
後者(為替)についても海外諸国との金利差縮小により、
単純な『円高回帰』が疑わしいのは先日述べた通りです。
仮に、
金利差縮小が起こったとして、日本国内への資金流入や、
日本円の需要が高まらなければ、為替水準は動きません。
もちろん、
間違っても1米ドル=100円割れ時代の再来はないし、
最悪のケース(?)現状維持か逆走の可能性すら秘める。
2024年、日本の株式市場・為替動向はどうなるのか。
世界から分離されて、ギャンブル的要素を内包しながら、
東洋のガラパゴスは、今後も独自路線を歩みつづけます。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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代表 井上耕太