今日のテーマは、『家計の金融資産2115兆円を誇る日本国民は、果たしてお金持ちか??』です。
本日(9月20日)、
日銀から公表の4ー6月期資金循環統計(速報)により、
家計の金融資産が『2115兆円』にのぼると判明した。
6月末時点、
前年同期比4.6%プラスであり、過去最大を大幅更新し、
初めて『2100兆円』の大台を超えたことになります。
そのうち、
現預金の占める割合は52.8%の『約1117兆円』で、
株式等:268兆円、投資信託:100兆円と続きます。
今年3月以降、
『神の一声』の影響を大きく受けて、日経平均は急回復、
後者(株式、投信等)の伸び率はそれが寄与しています。
数字だけ見れば、
家計の金融資産『2100兆円』は世界最高水準であり、
国家として、日本は間違いなく『お金持ち』の分類です。
また、
上記の資産総額を成人人口で除す(割る)と、単純計算、
国民一人あたり『2000万円』を保有することになる。
もし仮に、
それが『真実』を表しているなら、数年前話題になった、
『老後資産2000万円問題』も早々に解決してしまう。
果たして、日本国民の未来は前途洋洋に拓けているのか。
もちろん、多くの方が実感される通りそれはありません。
先ず、
国民資産の保有額は大きな偏差(偏り)が存在しており、
中央値は1000万円程度ということが判明しています。
つまり、
少数派の『持つ者』が、全体の平均値を引き上げており、
多数派の『持たざる者』の実態を分かりにくくしている。
また、
失われた30年で積み上げた債務残高が、財政を圧迫し、
慢性的に財務状況が悪化していることも、懸念事項です。
実際、
国債発行残高は『1090兆2785億円』まで膨張し、
過半を占める『約580.5兆円』が日銀保有される状況。
これにより、
『円建て資産』を『国内保有』していることのリスクは、
私たち日本国民に、恒常的に付きまとうことになります。
つまり、
国民資産がどれだけ増えようと、2100兆円突破でも、
国民個々には、全く安心できない状況が続くということ。
老後資産の自助努力による形成は、今後の時代必須です。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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